守山区松阪町の 御嶽神社を訪れた際、足を延ばして八竜緑地の頂に鎮座する「八龍神社」を訪れました
名古屋市守山区、東部丘陵の地帯の北端にあたる広大な緑地「八竜緑地」そこには新池の北方向に湿地があり、大半が特別緑地保全地区に指定され、緑豊かな森と湿地に伸びる散策路では、子供の頃に身近にみられたモウセン苔なども見つける事ができる
貴重な自然が残るのも地道な保全活動のたまものです
八龍神社は緑地の北端に位置するので、名鉄瀬戸線だと「大森･金城学院前」駅で下車します
真っ直ぐ伸びる石段が印象的な八剱神社を左に見て、金城学院大学方向の坂道を登りきって下さい
やがて道は突き当り、左右に道が分かれます、そこを右に曲がってあと少し歩けば目的地です
右側の八竜緑地案内板が北入口の目印です
そこから散策路に進むと直ぐに看板のある分かれ道になります
ここは「右です」
そこを進むとご覧の様に整備された遊歩道となります
二つ目のチェックポイント「看板」で道が左右に分かれます、進むのは「右」
看板拡大、「八竜緑地自然散策コース」のマップで目的地八龍神社も描かれています
看板から1～2分程で八龍神社到着です、看板に有るようにここまで80ｍほどです
八龍神社鳥居からの境内全景、鞘堂の下に社と左にも社が見えます
何より右隅の大きな石に彫られたレリーフ、凛々しい龍の姿に視線が行きます
社全景、手前に龍神社の石標があり、社は赤茶けた「さざれ石」をイメージする岩の上に鎮座しています
この赤いさざれ石の正体は、鉄分を多く含む水や岩が地中に溶け込み、地中の石や砂等と共に固まって石となった「喝鉄鉱」、鉄分の多い温泉地でも見かけるアレ
「鬼板」と呼ばれるその石はすり潰して陶芸の絵付けの素材とされるそうです
この盛られ方、社は八龍古墳と呼ばれる円墳の上に鎮座しています
この神社の由緒は不明
大山祇神社のある翠松園が郊外住宅地として開発されたのが1926年(昭和元年)
現在の様な避暑地の趣が漂う住宅はそれ程多くはなかった、なので建立はそれ程古くはないのかも
ただ、この麓にある大森は古くから集落があり、農業が営まれています
水事情が悪く、田畑を潤す溜池も多く存在する事から、麓の村人により八龍の山に龍神が祀られた?
となると随分遡って行く事になります
八龍神社とある様に、難陀、跋難陀、娑伽羅、和修吉、徳叉迦、阿那婆達多、摩那斯、優鉢羅の八大龍王全てが祀られた経緯など分からない
ここから東に少し行くと曹洞宗の吉定寺や麓の大森寺があります、ひょっとするとそこで何か分かるのかもしれません
境内左の森眞龍神
この石垣にも鬼板が一部積まれています
境内を訪れる参拝者に龍の鋭い目つきは睨みを効かせているようにも見えます
社から鳥居方向の眺め、この高低差が古墳の名残りを感じさせます
左の散策路を下りていくと八竜湿地へと続きます
神社東側の小路から見た八龍神社、コンクリートの壁が周囲を囲んでいます
鬱蒼とした森の中にひっそりと佇む光景に龍がいそうな雰囲気が漂います
この小路を北に歩くと直ぐに北入口の手前に出る事が出来ます
内心「最初からここから来れば良かった」と思いながらも鳥居がある来た道を戻ります
『八龍神社』
創建 / 不明
住所 / 名古屋市守山区大森八龍1丁目2608
アクセス / 名鉄瀬戸線「大森・金城学院前」下車北に徒歩20分程
守山区松阪町御嶽神社から東へ徒歩40分程
