長野県松本市浅間温泉
穂高神社参拝の際、ここ浅間温泉で宿泊 時間に余裕もあり、県道282号線沿いの旅館や商店が並ぶ寂れた温泉街を散策
歩道沿いに「本州中央の地」と刻まれた石標が目にとまる
「下浅間薬師堂」瓦葺の小さな堂です
「本州中央の地」の石標
グーグルマップで見てみる、本州中央と云われれればそんな位置でもあるようです
下浅間薬師堂
下浅間にはこうした薬師堂は幾つかある中で下浅間薬師堂が良く知られ、この地域の守り仏の様です
右手に案内板が掲げられています
堂内の内陣天井に描かれた「三十六歌仙」の絵と歌で知られるようです
描かれたのは明治10年代、作者は不明の様です
薬師堂扁額
薬師堂のあるこの付近の地名は念仏田と云われ、武田信玄がこの地を支配していた
1561年(永禄4)に五月念仏寺が創建、1625年(寛永2)に大村に移り清光寺となり、1669年(寛文9)に玄光寺と改めたそうです
五月念仏寺跡地に建立されたのが薬師堂
建立年代ははっきりせず、当初は上浅間の横谷沿いに祀られていたようです
1742年(寛保2)に横谷沢の大水害に見舞われ、上浅間の35軒と薬師の湯と共にここに移転、下浅間の守護のために建立されたようです
棟札から1841年(天保12)に木曽の大工により再建されたもので、現在の堂は1988年(昭和63)に改修された様です
堂内は真っ暗、格子天井の絵など望むべくもなく
本尊は薬師如来
境内右には道祖神
仲睦まじく手を取り合った夫婦の像が描かれています
境内右の祠の内にある石造の薬師は水害後、上浅間の源泉の中に沈んでいたものをここに祀ったようです
以前はここの本尊だったとか?
さて、そろそろ宿に戻ろう
温泉と飲み放題(…どんなもんだか)が待っています
2019/08/25
下浅間薬師堂
住所 / 長野県松本市浅間温泉2丁目4-9
アクセス / 長野自動車道安曇野IC出口から県道57号線⇒国道143号線⇒県道284号線⇒県道282号線経由20分程