守山スマートICから高速で中津川ICまでほぼ1時間
料金所からは国道257号線を経由、県道410号線でゆっくり走って20分で苗木城第一駐車場に到着
時間は9:20分
「苗木城址」に向かうにはここが一番近い駐車場です、頂に向かい登る人はいても、下る物好きは少ない様です
かみさんには先に城址に向かってもらい、駐車場から車道を下って目的地「高森神社」へ
日の出が遅いこの時期、高森山の深い森にも漸く朝陽が届き始めました
あまりにも静まり返った森、何か出そうな雰囲気が漂います
駐車場に続く道沿いに小さな鳥居が建っています、なので入口を間違える事はないでしょう
木造の明神鳥居と「高森神社」の扁額
参道は杉が林立する森の奥へと続いています
入口には、ちゃんと解説板と目的地への⇒が書かれているので心強い
途中には風穴がある様で、冷気を利用し氷餅(水に曝した餅を冷気で長期間乾燥させたもの)を作っていた様で、ここで出来た氷餅は幕府献上品でもあった様です
残念ながら高森神社までの所要時間は案内されていません
鳥居からしばらくは斜度も緩く散策気分でしたが、すぐに斜度は増し一気に高度を上げていきます
周囲は杉に混じり竹が生い茂っています
静かな森に朝陽が差し込み清々しいものがあります
あまりの静けさはいやが上にも熊、猪の存在を予感させます
時折吹き込む風が竹の葉を揺らしガサガサ音を立てます、これは多少ビックリします
歩きながら柏手を打つ事に、これが森に良く響く事、効果があるかは?ですが気休めにはなる
道はしっかり出来ていて、危険な道ではありませんが最低でもスニーカーは必要です
北側にあたる斜面は多少肌寒く、尾根の向こうに降り注ぐ陽光が羨ましい「パン!〃」
登り始めて5分程
斜面に右手に伸びる小道が現れます、ここが下にあった風穴入口の様です
ここからでは全くそれらしきものは見当たりません、行くしかない
せめて「ここから何分」とか書いてあれば心強いのだが
こうした道標にどれだけ惑わされた事か・・・・・
不安は直ぐに解消されます、分岐から1分程で視界の先に看板が見えます
山の頂の下に巨岩が寄り添うように組み合い、一部に写真の様に穴が開いています
外から暗い内部を覗いて見ましたが、氷餅を吊るす作業が出来る広さはないようです
富士の風穴(火山活動)のイメージとは違う様です
※天然記念物の光苔が群生しているようです、立ち入りは厳禁ですね
参道に戻り再び上に登ります
まもなくすると参道脇に注連縄が掛けられた祠らしきものが
これが案内板に書かれていた烏枢様
聖なる炎で不浄なものを焼き尽くし、汚い物が大嫌いな烏枢沙摩明王を祀ります
神社仏閣のトイレに祀られているのを見かけた事はありませんか?
鳥居から10分程で陽光の降りそそぐ尾根に出ます
陽の温もりが暖かい
尾根道は突き当り、道標が建つ分岐に出ます
左に進むと人気の多い苗木城址方向の龍王院跡へ、高森神社は右手方向に進みます、「パン!〃」
龍王院跡方向から来た人向けの道標も用意されてます
分岐からはこうした緩やかに上る尾根道を進みます
先の見えない道は「パン!〃〃〃」
やがて視界が開け、陽が差し込む広場に至ります
道は二手に分かれていますが、ここは右手方向の上に向かいます
右手の巨岩の向こうに建物が見えています
巨岩の裏手に覆屋と木造の二の鳥居、高森神社到着です、「パン!〃」
ここまで寄り道しながら15分少々、散歩ではないですね、軽いハイキング的なイメージ
右手の巨岩、先ほどの風穴の真上にあたる位置関係です
こうした岩がこの山を形作っているようです
木造の明神鳥居とその先に石垣の上に神域が作られ、全体を覆屋が立てられています
高森神社本殿全景
「パン!パン!」参拝です
三社祀られていますが、いろいろ調べて見るも詳細までは分かりませんでした
かつては苗木城の守護神であった「竜王権現」、高森山の眼下を流れる木曽川から南方を守護していたものです
この地を治めた苗木藩は、明治政府の廃仏毀釈という強行手段の断行前に徹底した廃仏毀釈を行ったと云われ、藩内の17寺院すべてを廃寺としたそうです
苗木城の守護神「竜王権現」も1868年(明治元年)には、現在の「高森神社」へ改称するように布達されたようです
「高森神社」
創建 / 不明
祭神 / 不明
本殿から鳥居方向の眺め
南垂れの斜面の下は木曽川が流れ、その前方には恵那山が望めます
龍神が睨みを利かすには絶好の場所です
2019/11/01
住所 / 岐阜県中津川市苗木
アクセス / 中央自動車道「中津川」ICから国道257号線経由15分程
※冗談ではなく周辺では熊の目撃情報があります
苗木資料館に立ち寄られるか右からクマ目撃情報を取った方が良いかもしれません「パン!〃」