名古屋市昭和区村雲町「八王子神社」

八王子神社
名古屋市昭和区御器所八幡宮参道脇の銭湯を訪れた際、この通りから少し西に入った村雲町で出会った神社。

f:id:owari-nagoya55:20200104235005j:plain 御器所八幡宮が鎮座する一帯は御器所と呼ばれ、南北に御器所台地が伸びる、ここから西側は精進川低地につながり、その先の熱田台地へ続きます。
町名の由来はこの辺りで熱田神宮の祭礼で使用する土器を作っていたことからこの名が付いたと云われ、それ以外に熱田神宮に供える榊等もこの周辺から調達、奉納されたこともあり榊森とも呼ばれたようで、熱田神宮とは古くから所縁のある地。
八王子神社」はこの通りから二筋程西の、村雲小学校北側の静かな住宅街に鎮座しています。

f:id:owari-nagoya55:20200104235033j:plain 神社が鎮座する村雲、その昔は村雲の里とも呼ばれ、熱田神宮が「草薙剣」をご神体とする事から、この地名や向かいの村雲小学校の校名、なにやら縁がありそう。

f:id:owari-nagoya55:20200104235108j:plain 神社は道路を挟み南に小学校、住宅が立ち並ぶ道筋の一画に鎮座します。
伽藍は木造の鳥居があり、境内左に手水鉢とその右に地蔵堂、正面に本殿、その右に小社が祀られています。

f:id:owari-nagoya55:20200104235139j:plainタイルだろうか?清水と描かれている手水鉢。

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f:id:owari-nagoya55:20200104235224j:plain 手水鉢右の地蔵堂
綺麗に手入れされた堂内には前掛けをかけられた像と地蔵菩薩が安置されています。
堂は新しく手が掛けられたようですが、二体の像は年代を重ねてきたもののようです。

f:id:owari-nagoya55:20200104235303j:plain 本殿
正面の扉は閉ざされ、中を窺うことはできませんでした。

f:id:owari-nagoya55:20200104235327j:plain 本殿に掲げられた額、シンプルで味がある。
八王子の名から祭神は建速須佐之男命天照大神との誓約から誕生した8柱を祀るものと思われます。

建速須佐之男命の十拳剣から生まれた三柱の女神多紀理毘売命多岐都比売命市寸島比売命
天照大神八尺瓊勾玉から生まれた、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命天之菩卑能命天津日子根命活津日子根命熊野久須毘命の五柱の男神の事を指し、それらを祀る神社が八王子神社とされる事が多いと云われますが、一概にそうとも云えない事もあり、ここ村雲町の八王子社が前述した8柱を祀るものか定かではありません。
小さな境内ですが氏子の方々により綺麗に維持されています、通りすがりに参拝に訪れた者にこの神社の由緒を案内板に掲げて頂けるとありがたいものです。

f:id:owari-nagoya55:20200104235348j:plain 境内左の小社、こちらは社名が掲げられていないので詳細は不明。

八王子神社の創建は分かりませんでした。
ここから数分の所に​淨元寺​がありますが、寺は空襲により伽藍を焼失しています、八王子神社も被害を受けているはずで、そこから再建され現在に至っているものと思われます。

この神社については、​御器所八幡宮​で尋ねると詳細がわかるかもしれません。
後日訪れてここに書き加えることにします。

f:id:owari-nagoya55:20200104235415j:plain 南を向いて鎮座する本殿から鳥居の眺め、陽は随分と西に傾いてきました。

八王子神社
創建 / 不明
祭神 / 不明

住所 / 名古屋市昭和区村雲町11
公共交通機関アクセス / 市営地下鉄鶴舞線「荒畑」駅下車、淨元寺経由徒歩20分程​​ ​