「八王子神社 春日神社」から上街道を清水北公園の西側あたりまで5分程北上します。
交差点の左角に赤い鳥居が見えてきます。
この道を更に進めばその先は堀川です。
今歩いて来た道を振り返ってみます。
この界隈は徒歩が一番。
車で訪れ、一度道を間違えると幅員は狭く、一方通行の道路待ち構えています。
駐車スペースもありません。
「経王大菩薩」、上街道の名残を感じさせる道筋にお稲荷さんをイメージさせる赤い鳥居が建っています。江戸時代末期まで続いた神仏習合の名残を留めています。
「最上位(さいじょうい)経王大菩薩」と書かれた扁額。
見慣れない「神社」、グーグル先生に聞いてみた、岡山県の最上稲荷妙教寺の本尊を指すようです。
なので「寺」が正解なのかも知れません。
諸説ある「日本三大稲荷」、最上稲荷はその一つに数えられるようです。
あまり見かけた記憶のないお稲荷さんです。
角地の小さな境内。
稲荷のイメージカラーの赤はあちらこちらから視界に入ってきますが、狐は不在の様です。
境内右に手掘り感満載の手水鉢。
ひとつの目的を持ち、形にしようとした人のエネルギーが伝わってきます。
境内全景。
中央に赤い屋根の社、左右に石標が祀られています。
右に自然石の碑が二つ。
手前の碑、PCで見ればと思っていたが「塚」は読めるけれど他は読み取れませんでした。
これを書いている今、この「塚」の特別な意味が知りたくなってきました。
奥は「南無妙法蓮華経」と刻まれています。
最上稲荷妙教寺は1200年以上の歴史を持つ古刹で、752年(天平勝宝4)孝謙天皇の病気平癒も叶えた寺として知られ、家内安全、合格成就などその人に応じた願いを叶えるご利益があるそうで、地元では「最上さま」として親しまれているようです。
愛知県の最上稲荷は緑区の立徳寺、小牧市の實(実)相寺とここだけのようです。
中央の社。
コンクリート?で作られた社、内の様子は窺い知れない、ひょっとする狐がいたのかもしれない。
紫の幕は近年新調された様で現在もここを繋いで行く、コミュニティーか個人が見える様です。
左には「秋山自雲霊神」と刻まれ、秋山自雲功雄霊神と云うそうで江戸浅草玉姫町にある本性寺の境内神で,痔の病に悩む方にご利益があるとされる神。
幸いにもおやじにそうした悩みはないけれど、こうした神が必要だったからこそ祀られたものでしょう。
苦境に陥った時には神頼みもありです、悩んでいる方は一度訪ねてみては如何でしょうか。
その際には、ここは寺なので拍手は不要だと思いますよ。
上街道脇ということもあり歴史を感じさせますが、いつ頃からここに祀られるようになったのかはわかりませんでした。
2020/3/11
「経王大菩薩」
創建 / 不明
祭神 / 最上位経王大菩薩
住所 / 名古屋市北区清水5-20
公共機関アクセス / 市営地下鉄名城線「志賀本通」駅下車、徒歩で南に10分程
八王子神社春日神社からのアクセス / 神社東から上街道を北上、徒歩5分程