「天王社」守山区町北1

前回記載した町北の『天王社』から、矢田橋方向の瀬戸街道に向かう。

f:id:owari-nagoya55:20200514171737j:plain 上の写真で見てもらうと、右上に町北の天王社、手前の角地に小さな杜が視界に入ります。
守山区町北1の『天王社』になります。

f:id:owari-nagoya55:20200514171811j:plain 現在の瀬戸街道は手前に真っすぐ続きますが、嘗ての瀬戸街道はここから左の方向に回り込んで入たようで、町北1の『天王社』は旧瀬戸街道の曲がり角に鎮座しています。

f:id:owari-nagoya55:20200514171833j:plain 古図を見付けられなかったので明治の当地の地図と現在のもので比較すると道筋の違いが見えてきます。
矢田川下流の長母寺近隣には「矢田の渡し」の石碑もある事から、矢田川を越えて守山城址のある宝勝寺方向に延び、そこから右方向の白山神社誓願寺あたりの城下町の道筋を経て東進していたのかも知れません。

f:id:owari-nagoya55:20200514171856j:plain 現在のこの辺りは町北1、過去より編入を繰り返し、地名も変っていったようです。

f:id:owari-nagoya55:20200514171919j:plain 天王社全景。
右が現在の瀬戸街道、左が旧街道に続く道筋。
手前に常夜灯があり、ブロック塀で囲まれた境内右に随分大きな石灯籠が一際視線を集める。
社は大きな岩の上に載せられ、なんとなく屋根神様の雰囲気が漂う。

f:id:owari-nagoya55:20200514171943j:plain 「下町一同」と彫られた石灯籠と境内の眺め。

f:id:owari-nagoya55:20200514172005j:plain 西側からの眺め。
板宮造りの社は岩の上に祀られていますが、一帯で見かける赤い覆屋に納められた赤い社とは少し違う。
灯篭には「昭和11年」と彫られています。

f:id:owari-nagoya55:20200514172027j:plain 社全景。
鍵が掛けられ参拝はここからになります。
町北の『天王社』の鳥居が昭和2年建之だったので、こちらの灯篭の建之が創建だとすると、随分短い期間にこれ程近い場所に祀られたものだと思う、町内が違ったのか?
それでも粗々100年の時を刻もうとしている。
境内で大きく伸びた杜に隠れ、社は目立たないけれど、大きな石灯籠はとても目立つ存在です。

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さて、町北1の天王社を後にして、南の矢田川堤に向かう事にします。

 

 守山区町北1 「天王社」
創建 / 年代不明
祭神 / 不明
境内社 / 
住所 / 名古屋市守山区町北1
公共交通機関アクセス / 名鉄瀬戸線守山自衛隊前」下車、​ 瀬戸街道を西に6~7分程​
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