春日井市中切町2『八幡神社』

春日井市中切町2「八幡神社

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嘗ての下街道から少し南を走る県道30号線(関田名古屋)、中切町2の交差点から春日井方向に向かった県道沿いに中切の「八幡神社」が鎮座します。
駐車場はありませんが、県道を走っていると玉垣と常夜灯が視界に入るはずです。
この辺りは八幡神社が多い場所かもしれません。

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上の地図は左が1891年(明治24)と右がほぼ現在の当地、この地図ではどちらも中切の「八幡神社」の鳥居は記されていません。
ここで双方に記されている鳥居(青マーカー)は下条町の八幡社のもので、中切の「八幡神社」は赤の位置になります。

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中切の「八幡神社」の前を走る県道30号線から春日井方向の眺め。
この先に下条町の八幡社、歩いても数分の距離。

f:id:owari-nagoya55:20200811091806j:plain社頭を守護する狛犬、全体はいい感じに黒ずんでいます。
子持ちの吽形は子が毬を持ったもの。

f:id:owari-nagoya55:20200811091825j:plain狛犬の先に鳥居はなく、行き止まり。
参道はそこから右に続き、そこに鳥居建てられています。
正面に拝殿と左に相殿。

f:id:owari-nagoya55:20200811091848j:plain鳥居の右に二脚のコンクリート製の手水舎。

f:id:owari-nagoya55:20200811091909j:plain拝殿
切妻造の平入拝殿は近年改修の手が入っているようでコンクリート造り。

f:id:owari-nagoya55:20200811091930j:plain拝殿に掲げられた八幡神社の額と拝殿内。

f:id:owari-nagoya55:20200811091952j:plain境内左方向から相殿と社殿全景の眺め。
拝殿同様に幣殿、本殿は切妻平入のコンクリート造りで、5本の鰹木と外削ぎの千木が施されたもの。

f:id:owari-nagoya55:20200811092013j:plain相殿
左から山神社、秋葉社、水天宮社、津島社、熱田社、神明社が祀られています。

f:id:owari-nagoya55:20200811092032j:plain相殿の左奥、石が組まれこんもり盛られた一画に小さな社があります、この佇まいは…。

f:id:owari-nagoya55:20200811092056j:plain社は御嶽社、こちらもコンクリート造り、同時期に伽藍全体に手が入ってるようです。
神社は綺麗に手入れされ、社殿の新しさもあり訪れて気持ちのいい印象を受ける。
結構な交通量の県道沿いにありながら、周囲の樹々が車の騒音を緩和しているのか意外に静かな境内。

f:id:owari-nagoya55:20200811092118j:plain拝殿右の社記
「鎮座地 春日井市中切町北前4586番地
社名 八幡神社
玉依姫命 誉田別命 気長足姫命
合祀 天照大神 日本武尊
沿革 当神は昭和14年4月30日改築工事、上棟祭を行
昭和54年11月に本殿、拝殿、手水舎並に社務所を鉄筋コンクリート建とし改築竣工す。」

ここには1939年(昭和14)改築とある事から、以前から姿は違うものの鎮座していたのかもしれません。それ以上の内容はわかりませんでした。
田畑の広がる一帯から急速に宅地化されていく過程で、相殿の社などはひょっとすると落ち着ける場所を失い纏められたものなのかも知れません。

f:id:owari-nagoya55:20200811092144j:plain拝殿から鳥居方向。
鳥居には昭和15年と記されています。

f:id:owari-nagoya55:20200811092207j:plain境内から黒ずみ君、県道30号線は目の前です。
創建は分からなかったけれど、嘗ての中切村、現在の中切町の氏神様が八幡神社

中切町2「八幡神社
創建 / 不明
祭神 / 玉依姫命 誉田別命 気長足姫命
合祀 / 天照大神 日本武尊
住所 / 春日井市中切町2
公共交通機関アクセス / ​JR中央線「春日井」駅下車、南へ徒歩30分程
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