勝山市平泉寺町大渡
白山山麗の山地を切り開き、田んぼや畑が点在する自然豊かな山間地です。
自然が豊かなのでクマの出没情報もあり、人を襲う(2020/10時点)などの記事が目に付く。
それほど山深いと感じないけれど、最近はクマの方が里山に近づいている。
長閑だねと感じる場所は、思いもよらぬ生きものに「出逢うもの」と認識しておく必要があるのかも。
平泉寺白山神社に向かう道すがら、県道169号線(平泉寺大渡線)沿いで見かけた白山神社。
明るく開けた境内を持つ神社ですが、つい最近までは境内は大きな杉の杜に包まれていたようです。
境内の至る所に名残の切株が無数に残っています。
県道沿いから眺める大渡地区の白山神社、こうした神社が集落ごとに点在しています。
玉垣などで結界が張られ、敷居が高そうな神社に対し身近に感じる特別な空間。
嘗ては豪雪地帯だったこの辺り、それを実感する機会も減ってきているでしょうが、伽藍を見ていると高く積まれた石垣や渡廊など雪を意識して作られている。
大渡地区案内板。
集落の外れに白山神社は鎮座します。(赤丸)
社頭から拝殿の眺め。
右手に社号標、左が手水舎、参道は真っすぐ拝殿に向かう。
清水は井戸からの汲み上げるようです。
1925年(大正14)の社号標。
白山神社明神鳥居(1947年(昭和22))
手前の狛犬、素朴な石灯籠と入母屋造の拝殿。
子持ちの狛犬と奥に小さな社がある。
板宮造りのこの社、詳細は分からないけれど、随分と朽ちてきている姿は痛々しい。
阿形は毬を持っている。
拝殿から幣殿、本殿の眺め、暗くて見通す事はできなかった。
こちらの由緒等福井県神社庁で調べて見ました。
創建など詳細な記載まではありませんが、境内社に王子社、祭神は天照皇大神とありました。
上の朽ちかけた社が王子社なのだろうか?
それだけでもどこぞの神社庁と比べれば情報は載っている、ありがたいものです。
拝殿から西方向の眺め。
見通しがきくようになった境内から、その先の集落に住む氏子たちを見守っている。
大渡地区の白山神社
祭神 / 天照皇大神
住所 / 勝山市平泉寺町大渡28白山神社小沢4
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