綱越神社(おんばらさん) 大神神社境外摂社

奈良県桜井市三輪
国道169号線の三輪参道入口交差点に来ると嫌が上にも大神神社の大きな鳥居が目に入ります。
鳥居方向は県道238号線となり鳥居を過ぎてすぐに左右に駐車場があるので右側の駐車場に駐車します。
大神神社参拝はここに停めるのがお勧め。
当然歩く距離は長くなるけれどその代わりに参道沿いの社など見て行くことが出来、何より帰りの渋滞を考えると出口に近いのはストレスがない。

f:id:owari-nagoya55:20201015105545j:plainそれにしてもこの大鳥居の大きなこと、この鳥居は一の鳥居ではなく、後から作られたものです。
車を停め、さあ最古の神社と云われる大神神社参拝と行きたいところですが、まずはこの駐車場の南から直接アクセスできる大神神社摂社の「綱腰神社」に参拝していきます。

f:id:owari-nagoya55:20201015105611j:plain駐車場から綱越神社は歩いて1分、公園の様に広い空間にこんもりとした杜と玉垣が見えます。
大神神社参道は綱越神社の横にある道が一の鳥居へ続く本来の参道。
神社は境外の参道入口に鎮座する形です。

f:id:owari-nagoya55:20201015105632j:plain神社横の道路から参道があり、正面に手水鉢、本殿は右の鳥居の先。

f:id:owari-nagoya55:20201015105651j:plain鳥居脇の由緒書き
「祭神 祓戸大神  大神神社参道入口に位置し、「祓戸の大神」を祀る延喜式内社。
夏越しの社とも云われ旧6月晦日の大祓「夏越祓」が行われる古社として知られ、社名の綱越は「夏越」から転化したと云われる。
本社の最も大切な「卯の日神事」つまり例祭である大神祭の前日に神主以下奉仕員が初瀬川で禊の後、当社に於いて祓いの儀を受け、初めて本社の神事に携わる事ができました。
現在は7月30日、31日の両日、御祓祭が執り行われ、特設の茅輪をくぐり無病息災を祈願する。」

f:id:owari-nagoya55:20201015105710j:plain明神鳥居から拝殿方向の眺め。

f:id:owari-nagoya55:20201015105733j:plain切妻瓦葺で平入のシンプルな拝殿。

f:id:owari-nagoya55:20201015105753j:plain拝殿内から本殿の眺め。
掲げられている「おんばら社」の額、これは御祓をする社からきているようです。
由緒に書かれているように、ここでお祓いを受けた者しか大神神社の神事に関わる事が出来ない。

大神神社参道入口を守護し、尚且つここで禊を行う、重要な役割を担う神社のようです。

f:id:owari-nagoya55:20201015105816j:plain本殿
檜皮葺春日造りの本殿。
創建は不明ですが、延喜式神明帳に859年(貞観元年)、従五位下の神階を贈られていると記録が残り、我国最古と云われる大神神社と関りがあるとなるとかなりの古社といえる。

祭神は『祓戸大神』とある、いわゆる祓戸四神(織津比咩、速開津比咩、気吹戸主、速佐須良比咩)と呼ばれ、お祓いや禊を司る神々。

大神神社の境内には「祓戸神社」もあり、綱越神社が関係者用と形容すれば「祓戸神社」は参拝者用の位置づけになるのかナ。

f:id:owari-nagoya55:20201015105836j:plain本殿右に注連縄が張られた大きな岩「磐座」があるも解説等はなく詳細は不明。

ここから細い道路に出て東に、三輪山を眺めつつ少し進むと一の鳥居だ。
大鳥居のある通りに比べるとここを通る参拝客はとても少ない。
古都奈良の雰囲気を感じることができます。

  綱越神社(おんばらさん)
創建 / 不明
祭神 / 祓戸大神(織津比咩、速開津比咩、気吹戸主、速佐須良比咩)
住所 / ​奈良県桜井市三輪1172
公共交通機関アクセス(名古屋より) / 近鉄名古屋駅名張駅⇒近鉄大阪線⇒桜井駅⇒JR桜井線「三輪」駅下車
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