瑞穂区大喜町3「秋葉神社」

名古屋市瑞穂区大喜町3
過去に掲載した田光八幡社の社頭から東へ、千種郡道を超えて徒歩2~3分も歩けば大喜町の「秋葉神社」が現れます。

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街並みの先のこんもりした樹々が田光八幡社の杜、その手前に見える交差点が南北に伸びる千種郡道。

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上は大正の頃(左)と右がほぼ現在の当地、赤い線が千種郡道。
1909年(明治42)に南区呼続東海道から北の飯田街道を結ぶ目的で整備された道で、整備といっても道幅が広い訳ではないけれど、群道界隈には当時の街並みを垣間見ることが出来ます。
大喜町の「秋葉神社」の印は描かれてませんが町のほぼ中心に鎮座し、この一帯の火伏を司っているのが分かります。
現在は周辺の家屋は建替えられ静かな住宅街の趣ですが、道は狭く隣家と隣り合うような環境なので火伏の神は今も地元では大切にされています。

f:id:owari-nagoya55:20201223203944j:plain細い路地の片隅に周囲を玉垣で囲った一角が社地として与えられています。
社頭右に社号標が建ち、境内は二段に整地され、上段に台座が組まれ社が祀られています。

f:id:owari-nagoya55:20201223203955j:plain社頭全景。
住宅街の神社でありがちな、左右や後方に壁の様に住宅が迫り、閉塞感すら感じる空間とは少し違い、解放感のある社地。
鳥居や狛犬はないものの、街中の「秋葉さん」としては形が整った大きめの神社かもしれません。

f:id:owari-nagoya55:20201223204004j:plainこちらの神社詳細は分かりませんでした。
社前に建つ春日灯籠に刻まれた1931年(昭和6)が創建に繋がる一番古い年号でした。

f:id:owari-nagoya55:20201223204014j:plain社全景
まずは参拝させて頂きます。
右手が細い路地、後方は駐車場という事で風が通り、境内の樹々も綺麗に選定され、良く手入れされていることもあり明るく気持ちの良い空間。

f:id:owari-nagoya55:20201223204025j:plain板宮造りの二社宮。
祭神は一柱は火之迦具土神だと思いますが、もう一柱は分かりません。
社名札が欲しいところ。

f:id:owari-nagoya55:20201223204036j:plain東の路地から見る社、見上げる高さから大喜町を見守っているようにも見える。

f:id:owari-nagoya55:20201223204048j:plain狭い路地が多く、住宅が密集したこの地域、火災でも起これば他人事では済まされない、路上駐車でもあろうものなら消防車の身動きはとれないだろう、運命共同体のようなもの。
綺麗に手入れされた秋葉神社や、見事に路上駐車のない光景を見ていると、我家の近所にはないあるべき姿を見た様な気がする。地域の結びつきの強さのようなものが感じられ。

瑞穂区大喜町 「秋葉神社
創建 / 不明
祭神 / 火之迦具土神
住所 / 名古屋市瑞穂区大喜町3-23-4
公共交通機関アクセス / ​地下鉄鶴舞線「瑞穂運動場西」から西へ徒歩15分ほど
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