春日寺「神明社」

小牧市春日寺

f:id:owari-nagoya55:20210202130706j:plain西に県営名古屋空港があり、周辺は住宅が広がる、そこに県道102号線(犬山街道(稲置街道))が南北に伸びています。
この街並みの中からどこにいても視界に入る小高い山が小牧山、その頂に建つ小牧城は山と共に市のシンボル。
こうした風景を見ていると想像できないけれど、太古にはこの辺りまで海が迫っていたという。
その当時はこの辺りまで船の往来があったという、船乗り達にとって目の前に見える山は帆を巻き上げる絶好の目印となっていたそうだ。
それが故にこの山は帆巻山と呼ばれるようになり、ここから小牧となったとも云われる。

f:id:owari-nagoya55:20210202130728j:plain春日寺は「かすがんじ」と呼ぶそうだ、空港建設に伴いそこから移転した民家も多いと聞く。

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空港を背にして県道沿いに鎮座する春日寺の「神明社」。
県道を走っていると、右に社号標と正面に神明鳥居、その先に拝殿が望めるこの社頭は良く目にしていたが、なかなか車では入りにくかった。
拝殿右に春日寺会館があり、そちらに車を停めさせていただき参拝。

f:id:owari-nagoya55:20210202130831j:plain創建は1667年(寛文7)とされるようですがそれ以外よく分からなかった。

f:id:owari-nagoya55:20210202130854j:plain切妻瓦葺の素朴で落ち着いた佇まいの拝殿。
神明社境内に左の春日寺会館や公園があり、神社を中心に住民が集える場に整備されたようです。

f:id:owari-nagoya55:20210202130918j:plain神明社本殿域。
本殿右手の小山に御嶽神社、左手には小さな社が祀られています。

f:id:owari-nagoya55:20210202130939j:plain御嶽社と覚明霊神碑。
覚明行者は春日井市出身ということから周辺では良く祀られている。

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本殿左の社、周囲の堀は水は張られていないけれど、手前の反り橋から察するに弁天社だと思います。

f:id:owari-nagoya55:20210202131024j:plain本殿を守護する狛犬
表情はよく分からないけれど、丸々した大正9年に奉納された狛犬です。

f:id:owari-nagoya55:20210202131047j:plain本殿全景。
高い石垣の上に祀られた神明造の本殿は6本の鰹木と内削ぎの千木が付く。

f:id:owari-nagoya55:20210202131109j:plain祭神は天照皇大神
本殿後方の壁の向こうは県営名古屋空港になります。
本殿や末社は全てが東の稲置街道を向いて鎮座。

f:id:owari-nagoya55:20210202131131j:plain年を越す時期に春日寺を通りがかると、街道に神社幟が立ち、氏子総出で迎春準備をする姿をよく見かける。この時ばかりは車で前を通り過ぎても一目でそれと分かる。

f:id:owari-nagoya55:20210202131152j:plain拝殿から社頭の眺め。
訪れたのが年を越した2021/1/19、しばらく経つと静かな神明社に戻る。
毎年正月にかみさんの実家を訪れる際、必ず前を通りはするけれど、なかなか縁がなかった神明社も漸く参拝、気になっていたものが一つクリアできた。


春日寺「神明社
創建 / 1667年(寛文7)
祭神 / 天照大御神
境内社  弁財天、御嶽社
住所 / ​小牧市春日寺1-138
公共交通機関アクセス / ​名鉄小牧線春日井駅徒歩10分