「白美龍神(羽白美衣龍神)」

牧野ヶ池緑地
名古屋市名東区にある牧野池を中心に緑地と公園があり、近隣住民の憩いの場にもなっています。

f:id:owari-nagoya55:20210406150905j:plainこの時期は園内の桜は美しい時期を迎え、竹の小径も散策するには良いところです。

f:id:owari-nagoya55:20210406150927j:plain上は緑地の案内図。
緑地西側は国道302号線が伸び、国道から容易に駐車場にアクセスでき、利便性もいい。
この緑地の南側はゴルフコースが隣接し、境界となっていて「白美龍神(羽白美衣龍神)」は眼下に五合上池が良く望められる高台に鎮座しています。
グーグルマップの羽白美衣龍神の位置は信用しない方がいいでしょう、もう携帯は電源OFFです。
これ脇参道です(でした)。
駐車場から真っすぐ南のグランウンド方向に向かい。そこから左に進む石段と森に続く怪しい小道

f:id:owari-nagoya55:20210406150956j:plainそこから先は何か出そうな鬱蒼とした山に続いています。
こんな道に敢えて立ち入る動機は入口に立つ白い幟、それが目的地に導いてくれるはず。

f:id:owari-nagoya55:20210406151016j:plain参道(山道)脇に咲くスミレの花。
周辺には山つつじの紫も彩りを添えてくれている。
それでも何かが出そうな予感に変わりはない、ウリ坊?はたまた長いもの?

f:id:owari-nagoya55:20210406151036j:plain山道を5分程登ると参道は三叉路となり右に導く表示板がある、それを信じ右に進みます。
右です。
前日の雨で粘土質の地面は滑りやすく、この辺りはぬかるんでいました。

f:id:owari-nagoya55:20210406151100j:plain右に進むと尾根道に変り南へ続きます。
この時期なので森は木漏れ日が射し明るいので心強い。

f:id:owari-nagoya55:20210406151123j:plain入口から10分程で尾根道は先が開け視界が広がる。
その先の陽射しに照らされた開けた空間が現れ、鳥居と社殿が見えてきます。
「白美龍神(羽白美衣龍神)」到着です。

f:id:owari-nagoya55:20210406151145j:plain境内全景。
社殿の前に山桜の古木があり、訪れた頃は少し遅めですが白い花を付けていました。
境内には幟が立ち、この左手にはゴルフコースも広がり、ウリ坊?長いもの?なにそれ。
ここまでの心細い道のりから一気に解放されるような気がします。

f:id:owari-nagoya55:20210406151206j:plain社殿全景。
一段高い位置に一間流造のしっかり作られた社が鎮座しています。
グーグルマップの羽白美衣龍神や白美龍神はここの事です。
何故にスポットとして何カ所も現れるのか、元は白美龍神遷座50年で改修された際に、羽白美衣龍神に改称したもので、一社しか存在しません。
スポット登録時の呼称や登録位置のズレから二社あるような表示として現れているのでは?
紛らわしいのでそうした理由から携帯の電源はOFFしました。

f:id:owari-nagoya55:20210406151229j:plain社殿にはいろいろなものが祀られています。
その前に参拝を済ませます。

f:id:owari-nagoya55:20210406151249j:plain社殿上部に掲げられている長いものの抜け殻。
以前はこの殻を財布に入れておくと金運が良いと云われ入れていた事があった。
それが効果がなく結局自分次第なのねと悟ってからは抜け殻に有難さを感じなくなった。
世の中そんなに甘くはないものだ。
二つの抜け殻がありますが右側の抜け殻は妙に白い。

下は由緒、その他に新聞の切り抜きが掲示されています。
ゴルフコース建設のためこの森を拓いていた際、森の中にある池の水面を泳ぐ大きな白蛇を多くの方が目撃した、人々は恐怖に慄き白蛇(龍神)を鎮めるために祀ったのがこの神社の始まり。
創建年は1953年(昭和28)、龍神信仰の始まりです。
ただこの発端は大勢の人が同時に目撃している事、新聞にも取り上げられている事から、何か長いもの(飼育しきれなくなったペット?)、あるいは正に龍神だったかもしれない、なにかかいた事は事実だと思います。

f:id:owari-nagoya55:20210406151316j:plainほら、ここにもいます。
軽石です、個人的にはこの形態の重軽石は試さない事にしています。

f:id:owari-nagoya55:20210406151339j:plain
軽石の占い方、アルコールも用意されています。

毎月巳の日にお金がらみの願い事をすると使いの蛇が弁財天に願いを届けてくれると云う。

f:id:owari-nagoya55:20210406151406j:plain社殿西側からの眺め。
社殿は五合上池方向を向き鎮座しています。

f:id:owari-nagoya55:20210406151428j:plain少し離れて境内全景。
右の桜は新緑が眩しく、名残の花も付けていた、今は明るい境内です。

f:id:owari-nagoya55:20210406151451j:plain境内から南を眺めると正面に五合上池が見える、ここの水面を何かが泳いでいった。
森の守り神の大蛇はゴルフ場造営にともない新たな居場所を求め立ち去ったか?
或いは今もこの杜のどこかに潜んでいるのか?不思議な空間がここにある。
今にも手前の斜面から社に戻ってくる大きな大蛇が現れそうな。

f:id:owari-nagoya55:20210406151516j:plain森の守り神の龍神を参拝し来た道を戻る事に、粘土質の参道は滑りやすい、気を抜かず戻る事にします。
帰りは例の三叉路を真っすぐに進むことにします。

f:id:owari-nagoya55:20210406151541j:plain尾根道を進み三叉路を真っすぐに進む、やがて下りとなり遥か先に明るい下界と手前に鳥居が見えてきた。
鳥居はないものだと思い込んでいたけれど、どうやらこちらが正参道。
全く逆から参道を進んできたようです。
こちらから参拝に向かえば多少足元はしっかりしている気がします。
鳥居へは駐車場から「わいわい広場」方向に舗装された歩道を進めば、この鳥居と山の中に続く参道が視界に入るはずです。

「白美龍神(羽白美衣龍神)」
創建 /    1953年(昭和28)、2003年(平成15)遷座50周年に合わせ建て替え。
祭神 / 不明
所在地 / ​名古屋市名東区猪高町大字高針山ノ中
関連記事 / 

owari-nagoya55.hatenablog.com