名古屋市南区星崎1「市杵島社」
先に掲載した若宮八幡社から旧東海道の国道1号線を北上する、星崎1丁目交差点を左折し、1本目を左に入り、一本目の細い路地を左に入る。
縁がないものと諦めていたが、若宮八幡社参拝の帰りに再チャレンジしてみた。
今回は歩きなので、細い道など気にしなくてもいい、進もう。
市杵島社境内全景。
境内左に境内社が二社、正面に切妻瓦葺の拝殿と本殿の伽藍のようです。
こちらの市杵島社の創建についてはいろいろあるようです。
源頼朝の鎌倉幕府創設に伴い、山田重忠(平安時代末期~鎌倉時代初期の武将で1221年7月6日没)が尾張国山田荘(名古屋市北西部、瀬戸市、長久手市一帯)の地頭に任じられ、市杵島社はその山田重忠の建立とされる。だとすると相当な古社という事になる。
江戸時代末期から明治時代初期にかけて刊行された尾張国の地誌尾張名所図会には下の様に描かれています。
市杵島社の鎮座する場所は恐らく左側の平坦地だろう、海は近く、高みもない天白川の扇状地が広がっていた。
山田重忠の没年は1221年とされるので、彼が建立したとされるこの神社、その時代にこの地が社殿を作れる状況であったかは定かではないけれど、この絵に描かれている状況より海は近かったのではないだろうか。
製塩はその後の新田開発により、塩から米に移り変わり塩造りは衰退しはじめて行った。
創建に関しては一方で1523年(大永3)創建の喚續神社から分霊されたという話も聞く、鳥居や狛犬もないので奉納年度から想像もできない、どうやら定かにはならないようだ。
こうした情報が途絶える前に、ぺラ1の由緒書きでも掲げられていると妙な想像を膨らませる事無く、素直に受け入れられるのだが、見落としているのだろう、境内にそれらしいものは見つけられなかった。
ご利益は金運・財運を高めるとされるが、神仏分離により弁才天の名は消える。
通りすがりの参拝者に社地が分かりにくかったように、創建などの詳しいことがさっぱり分からなかった市杵島社。
民家に囲まれひっそりと鎮座する姿は、あたかも氏子で囲っているようでもある。
2021/09/11
市杵島社
先に掲載した若宮八幡社から旧東海道の国道1号線を北上する、星崎1丁目交差点を左折し、1本目を左に入り、一本目の細い路地を左に入る。
この写真の場所までは徒歩で15分程か。
縁がないものと諦めていたが、若宮八幡社参拝の帰りに再チャレンジしてみた。
表通りに市杵島社の看板はない、行き止まりポイ左に入る脇道を入ってみた。
路は先で左に続き、今度こそ行き止まりポイ雰囲気が漂う。
今回は歩きなので、細い道など気にしなくてもいい、進もう。
左に見えていたのは星崎消防団の詰め所、ここまで来て前方に拝殿らしき姿が見えた。
市杵島社、漸く訪れる事が出来た。
市杵島社境内全景。
境内左に境内社が二社、正面に切妻瓦葺の拝殿と本殿の伽藍のようです。
境内社は右が加具土神社、左が竃(かま)神社。
こちらの市杵島社の創建についてはいろいろあるようです。
源頼朝の鎌倉幕府創設に伴い、山田重忠(平安時代末期~鎌倉時代初期の武将で1221年7月6日没)が尾張国山田荘(名古屋市北西部、瀬戸市、長久手市一帯)の地頭に任じられ、市杵島社はその山田重忠の建立とされる。だとすると相当な古社という事になる。
江戸時代末期から明治時代初期にかけて刊行された尾張国の地誌尾張名所図会には下の様に描かれています。
上は星崎の塩田風景で右が見下ろす様な高みに鎮座する星の宮。
市杵島社の鎮座する場所は恐らく左側の平坦地だろう、海は近く、高みもない天白川の扇状地が広がっていた。
山田重忠の没年は1221年とされるので、彼が建立したとされるこの神社、その時代にこの地が社殿を作れる状況であったかは定かではないけれど、この絵に描かれている状況より海は近かったのではないだろうか。
製塩はその後の新田開発により、塩から米に移り変わり塩造りは衰退しはじめて行った。
創建に関しては一方で1523年(大永3)創建の喚續神社から分霊されたという話も聞く、鳥居や狛犬もないので奉納年度から想像もできない、どうやら定かにはならないようだ。
こうした情報が途絶える前に、ぺラ1の由緒書きでも掲げられていると妙な想像を膨らませる事無く、素直に受け入れられるのだが、見落としているのだろう、境内にそれらしいものは見つけられなかった。
社殿全景。
正面からの眺め。
拝殿から本殿の眺め。
祭神の市杵島姫命は水の神として崇められ、神仏習合時の本地垂迹では仏教の守護神弁財天と同一と考えられ、弁天様というと池がつきもの(勝手な思い込み)ですが、境内にはそうした名残はない。
ご利益は金運・財運を高めるとされるが、神仏分離により弁才天の名は消える。
本殿域は一段高く石垣が積まれ周囲は玉垣が囲む。
通りすがりの参拝者に社地が分かりにくかったように、創建などの詳しいことがさっぱり分からなかった市杵島社。
民家に囲まれひっそりと鎮座する姿は、あたかも氏子で囲っているようでもある。
2021/09/11
市杵島社
公共交通機関アクセス / 名鉄名古屋本線「本星﨑」駅降車、徒歩約12分
名古屋市南区星崎1-51
若宮八幡社から徒歩ルート / 国道1号線北上、星崎1丁目交差点左折、1本目を左に入る。
所要時間15分程
公共交通機関アクセス / 名鉄名古屋本線「本星﨑」駅降車、徒歩約12分
名古屋市南区星崎1-51
若宮八幡社から徒歩ルート / 国道1号線北上、星崎1丁目交差点左折、1本目を左に入る。
所要時間15分程