「天王社」 守山区高島町

守山区高島町 天王社

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高島町公園北西角の交差点角地に鎮座する天王社。
一帯は静かな住宅地ですが、南向いに公園があるため開放感が漂う。

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庄内川左岸堤防から南1㌔の範囲に天王社だけでも8社が祀られています。
明治の頃の地図で見るとほぼ集落毎に祀られているのが分かります。
当時の集落で大森垣外地区、現在の村合町では見かけた事がない。
この辺りの通り、もう少し歩いて見る必要がありそうだが、ひとまずこのエリアに鎮座する天王社は参拝した気になっておこう。

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高島町の天王社を公園から眺める。
民家一軒ぐらい建ちそうな社地を与えられ、切妻瓦葺の拝殿?とその先に赤い社が祀られている。

f:id:owari-nagoya55:20220331211922j:plain大きな樹は聳えていないが、綺麗に剪定された境内の樹々は手入れが行き届いている。
木造瓦葺の切妻拝殿は四方吹き抜け。
瓦の重さを分散させるため、か細い柱には支えが付く、これも定番の姿だ。

f:id:owari-nagoya55:20220331211946j:plain高島町天王社。
覆屋はないものの、赤く塗られた板宮造りの社に鳥居が置かれるのも定番の姿。

f:id:owari-nagoya55:20220331212003j:plain基壇が赤くなるのも見慣れた光景。
この天王社がいつ頃祀られたのか定かにならなかった。
現在の高島公園西側の通りは天王社を避けるように北に続くのは妙に違和感がある。

過去の航空写真で天王社の存在が分かるようになるのが1974年以降、碁盤の目のように町割りされてからはっきりと存在が確認できる。
それ以前は集落南の入口にあたる三叉路の突き当りになる。
鎮座地に映像として社は確認できなかったが、立地から推測すると、規模はともかく集落入口に災い除けとして何かしら祀られていてもおかしくはない。
遡っても明治までだろうか、創建に至った時期は分からないままだ。
祭神は建速須佐之男命を祀ると思われます。
はっきりしない事ばかりですが、この集落の様変わりをこの天王社が見守ってきたのは間違いない。

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天王社西側からの眺め。
町割も終わり、住宅が広がる一帯。
もはや集落の境もなく、今は公園に集う子供たちを静かに見守っている。
2022/03/01

高島町 天王社

創建 / 不明

所在地 / ​名古屋市守山区高島町  
川村町(川嶋神社)天王社から徒歩ルート / 南東へ​徒歩10分程
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