下伊那郡阿智村「そば勝縁」

「そば勝縁」
中央自動車道園原ICから15分、昼神温泉からでも5分程の国道153号線沿いに店舗を構える。

元善光寺御開帳に合わせ当地を訪れ、美味しい蕎麦と口コミでは評判はいいので立ち寄ってみた。
 国道沿いに10台ほどの駐車場があり、営業時間の11:00を20分程過ぎ現地到着。
写真は国道153号線から昼神方向を眺める。

既に駐車場は多くの車が駐車していた。
 幸い蕎麦は売り切れていないようで店舗入り口には「開」とある。
開店後20分でしかないのになぜ売り切れを心配するのか?
 そもそも一日の蕎麦の絶対数が少ない様で開店後すぐに「閉」になる事も多いようだ。

幸いすぐに店内の座敷に案内されメニューを見る、実にシンプルだ。
 営まれているのが老夫婦という事もありメニューのシンプルさは潔い。
かみさんは天ぷら蕎麦(1,500円)、自分はざる蕎麦(900円)と葉ワサビ蕎麦(1,100円)で迷った挙句葉ワサビ蕎麦(1,100円)の大盛(+500円)をオーダー。

 店内は木をあしらった内装で奥に広いガラス窓があり緑を眺めながら食事が摂れる。     席はテーブル席と座敷があり車椅子でも支障はない。
 既に先客が3組、私達の後に2組が入店したがそれ以降入店客が途絶えた。
途絶えた理由は蕎麦が無くなり店先の看板が「閉」になった為だった。
 上に書いたようにこの店は蕎麦の絶対数が少ない、栽培から脱穀、乾燥、製粉、製麺迄全工程を老夫婦自らが行っていることもあるのだろう。

ここからは個人の主観。
 提供された葉ワサビ蕎麦は細くて更科蕎麦に通じる白みのある蕎麦。
田舎蕎麦の香り高く、黒くて太い蕎麦が好みの自分には上品過ぎて風味が良く伝わってこなかった。
 個人の5点評価で2.5。

つゆは少し醤油辛い印象で葉ワサビや蕎麦の風味はつゆの強さに負けていた。
 シンプルにざるだったか?
天ぷらの塩をサラッとふって食べた蕎麦は風味が伝わり美味しい物だった。

天ぷらは季節の野草を主としたもの。
 カラッと揚げられ口の中で広がる僅かな苦みに野生を感じさせる。
うどの芽やどくだみの天ぷらはなかなかいける。
 我家の庭にもどくだみが自生する、婆さんが亡くなる前はお茶やリキュールなどで利用していた。
カラッと揚げてしまえば癖も抑えられ実に美味しいものだ、使ってやらなければもったいない。
 静かな山間地に店を構え、落ち着いた静かな店内で蕎麦を頂くなら「そば勝縁」いいかも。

 
注意点
・開店後すぐに売り切れる。
・男性には盛りが少ないので大盛がお勧め。

「そば勝縁」
所在地 / 長野県下伊那郡阿智村智里829-5
中央自動車道園原ICから車ルート / ​ICから昼神温泉方向へ約15分
定休日/月曜・木曜
営業時間/11:00~13:00
電話 0265-43-3711