迂闊に熱も出せない

普段ならとうに起きてくる時間になってもかみさんが起きてこない。
声をかけると「明け方から熱が出て…」という。

 この時期発熱となると流行の「BA5?」と疑いたくなる。
体温は38.3℃、こりゃしんどい、酸素飽和度は問題なしだ。
 医者の開業時間まで頭、首、脇に冷却材を巻き付け、経口補水液を用意し休ませた。

この三日間、買い物含め行動を共にしていたが、感染するような密集には踏み入れていなかった、何処だ? 
 唯一密と云うと「とすとこ」か? ならば自分もなんだろう。
マスクもせず介抱していると「マスクした方がいいよ、部屋分けよう」と気遣ってくれるが今更一緒。
 ただPCがありチョコチョコ出入りすると寝てられんだろうから、部屋だけは変えた。

やがて開業時間となり、☎すると「駐車場に来て待って下さい」という話。
 駐車場には同様の方が複数台駐車し、PCR、問診、処方、会計全て屋外対応。当然だろう。

先生曰く「判定結果は明日、陽性ならそこから先は保健所の指示に……解熱剤とBA5の症状に対応する薬5日分を渡すので……」という事だった。

先生に尋ねてみた。
 増えてますか?
先生曰く
・「発熱し受診に訪れる患者は確実に増大している」
・「BA5は発熱と喉に症状が出やすい」
・「とにかく感染力が強いので買い物でも感染する」という。……出るなと云うことかな。
パルスオキシメーターはBA5では意味がないとされるが?
・「症状推移のモニタリングとして所有していれば体温測定時に合わせて測定するのも無意味な行為ではない」そうだ、そして薬を頂き自宅に戻る。

今朝、院長先生から「陰性でした、夏風邪です」と結果を頂くが、解熱剤を服用しても上がったり、下がったりで今一つ改善しない。
 そもそもがBA5ありきの対応となり、多角的な診察はされていない。……これで院内に入れれる、その後診断するつもりなんだろうか?
「陰性でした、夏風邪です」は喜ぶべき事実で一つの不安は払拭された。
されど根本原因の診察が後回しで、熱が引かないのは喜んではいられない。
 素人の考えで彼女のカルテを見れば、せめて検尿くらいは出来るのでは?

何れにせよ解熱剤を服用し経過観察。
 この時期だから仕方ないとは思うのだが、見ていてBA5ありきの視野の狭さばかりが気になる、この状況は広く起きている現実なのかもしれない。

何事も無ければ白川郷にキャンプ予定でいたが、それどころではない。
 要因分析のため別の専門医に受診を依頼する
今はキッチンの何処に何があるのか探し回る日々が続いている。
 
 そろそろ晩御飯のメニューを考えるか、食欲はあるようだ。
迂闊に熱も出せない。
 皆さんご自愛ください。