名古屋市西区則武新町「津島神社」
国道22号線沿いの「西区1丁目」交差点角に鎮座します。
遠目に見ると「正信寺」の立派な本堂が目立ち、津島神社の存在感はあまり感じられない。
神社はこの「正信寺」境内に鎮座しています。
東側から「正信寺」境内の眺め。
右手が「津島神社」社頭で、常夜灯の右に社標と少し奥に鳥居がある。
左手は「正信寺」入口で左側に寺号標がある。
入口は分かれ、寺と神社を分けているが、同じ敷地を共にし両社を隔てるものはありません。
南側の弘法堂から境内の眺め。
入母屋瓦葺の本堂。
宗派は真宗高田派、平安山 正信寺。
上は1893年(明治23)とほぼ現在との比較。
赤いラベルが正信寺・津島神社の位置で当時はまだ名古屋区平野町。
当時は美濃路が主要道でラベル付近に集落はあるが寺社の印は記されていおらず、ここに寺社の印が現れるのは昭和に入ってから。
印だけで創建の推測にはならないが、津島社には明治、大正に寄進された手水鉢や幟立てなどがあり、江戸時代まで遡りそうだ。
本堂の山号額。
開け放たれた扉の先から元気な子供達の声が聞こえてくる、とても開放的な印象のお寺だ。
「ご自由に」と書かれ、開け放たれると逆に入りづらいものがある。
本尊は阿弥陀如来。
開山・開基等の詳細はよく分からなかった。
平安山 正信寺
宗派 / 真宗高田派
本尊 / 阿弥陀如来
右手の津島社参道、常夜灯前の旗立ては1912年(明治45)寄進のもの。
石の神明鳥の先が社殿。
右手前の建物は舞殿か、祭殿かな。
参道の先には赤い前掛けを付けた2対の狛犬が守護する。
手前の手水鉢は1925年(大正14)寄進のもの。
2対の狛犬は手前が2005年(平成17)玉垣の先の一対は不明。
赤い前掛けが目をひくものの風貌は見慣れたものだ。
阿形の先に大きな忠魂碑が立ち、右奥に境内社が祀られている。
正面の本殿域は透塀に囲われ、その先に流造の社が見えるが、賽銭箱がここにあるのでここで参拝。
玉垣の中の狛犬。
年代は分からないが、手前に比較すると風貌に個性が感じられる。
津島神社の創建時期は不明。
少なくとも平野町の前進となった尾張国愛知郡押切村の頃、美濃路の南に集落が生成され始め、それとと共に祀られたものだろう。祭神は須佐之男命。
忠魂碑右の境内社。
板宮造りの三社相殿の様ですが社名札は見当たらず、正信寺、津島神社ともに境内で由緒らしきものが掲げられていなかった。
22号線の歩道側から見た境内社と津島神社本殿。
すっきりしない事ばかりで、地史など見る必要がありそうですが、正信寺住職を訪ねるとすっきりするかもしれない。
津島神社
祭神 / 須佐之男命
創建 / 不明
境内社 / 相殿不明社
所在地 / 名古屋市西区則武新町1-21-12
公共交通機関アクセス / 地下鉄鶴舞線「浅間町」から西に徒歩約20分程
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