岐阜県下呂市森 「大江戸温泉物語 下呂新館」

大江戸温泉物語 下呂新館

経営難に陥った有名温泉旅館を積極的に取得、再生するビジネスで拡大するチェーンホテルで、ここも以前は別のホテルとして稼働していた。
 リーズナブルな価格帯で過不足のない満足感を与えてくれる、下呂には類似のホテルが複数あるが、それらと比較すると設備、食事共に若干良い印象を受けた。

 6月28~29日、普通電車で下呂を訪れ、県民割を利用し宿泊した。

立地は下呂中心街の南外れで、山並みの中腹に建てられており送迎バスかマイカーで訪れる事になります。
 物好きな我が家は、下呂駅から中心街を散策しながら徒歩で向かいましたが、何度か送迎バスを見かけるも駅とホテルの往復のみで、途中でピックアップしてくれない様でした。
グーグル先生に依れば、寄り道せずホテルに向かっても30分はかかるのでは。
 市内を外れるとホテルまでの道のりは全て登り坂ばかりです。

神社参拝、食べ歩きを兼ねながらホテルに辿り着く。
 丁度チェックインが重なり、ホテル入口からチェックイン待ちの列が続いていた。
代表だけが並べば恐らく列は短くなるのだが・・・

受付はかみさんにお願いしラウンジに用意されたウェルカムドリンク頂く。
 ビールなどのアルコールやソフトドリンク、アイスなどが無料で利用し放題。
こちらを利用したのもこれが目的。
 汗だくで登って来た体に冷えたビールは最高、列に並ぶかみさんと交互に交代し、かみさんもビールで喉を潤す。

列は長いがラウンジはガラガラ、腰を据えてもう一杯。
 ラウンジからは下呂市街南側を見下ろす景色が一望、下に見える街並みからここまで登ってきた事になる。
左側に下呂ふるさと歴史記念館と縄文橋の眺望が広がる。
 チェックイン、相当手間取っているようで遅々として進んでいない、ワクチン接種記録やら県民割の確認業務が要因だ、デジタル後進国の一部を垣間見る。…もう一杯いくか。

チェックインもやっと終え、ルームキーを手に客室へ。
 因みに当日の晩御飯のバイキングは一番最後の時間帯しか空きがなかった。
部屋の窓からの眺めはこんな感じ。
 キャンプや車中泊を思えば客室は十分すぎる広さがあり、空気清浄機やその他の設備も何ら問題ない。
これであの金額なら文句もないだろう。
 早速、下呂の湯を堪能しに大浴場へ、こちらの宿は内湯と露天風呂が一つになった浴室がひとつのみ。
露天風呂から縄文橋がとても良く見える、裏を返せば橋からも良く見えるはずだ。
 内湯巡りが出来ればともかく、普段一泊すると少なくても三回は入るところだが…温泉が今一つ。
下呂温泉のしっとり滑っとした感覚は若干弱く、僅かに塩素臭の漂うサラッとした無色の湯に感じた。
 
 外湯の方が幾分温泉らしさを感じることが出来、景色を眺め、吹き上げる風を体に受けくつろぐのは最高かもしれない。
残念なのが男湯にサウナが無い事、それが長湯が出来ない理由の一つかもしれない。
 せめて男女の浴室入替をしてくれれば倍楽しめるのだが。
こちらの源泉は中川2号泉から引いているという、かけ流し100%は望めないのかなぁ。
今は全裸で入浴できなくなった河原に湧き出る噴泉地、あの湯はどうなんだろう?
 湯は今ひとつですが、スタッフの対応も良く、施設も綺麗だった。

晩御飯は500円プラスしてアルコール飲み放題とした。
 バイキングは品数も豊富、どの世代も満足できるラインナップが揃っていると思う。
メインは下呂の鶏ちゃんと刺身、ほぼ酒のつまみばかり。
 そんなにあれもこれも食べれる歳でもない、願わくば漬物が欲しい、これがあれば最高なんだが。

過去に他県の系列ホテルを利用し食事の質の悪さが印象に残っていた。
 ひとつの例として、その場で焼いて提供する「ステーキ」があったが見事な合成肉だった。
部屋は雨風が凌げ快適に寝れればいいが、温泉と食事は最大の楽しみだけに、そこでコストダウンを目の当たりにするととても寂しいものがある。
 同じ系列店でも同一メニューの質は随分格差があるようだ、こちらの印象は悪くはなかった。
フードファイターのかみさんが食事を楽しんでいたので間違いないだろう。
 
 歩いて行くには少し不便なところですが、食事も設備も満足できる一夜を提供してくれました。
特に子育て世代には豊富な漫画コーナーがあるので彼らを退屈させる事はないだろう。
 リピートする?となると…酒は魅力的だが歩いては来ないナ

大江戸温泉物語 下呂新館
所在地 / ​岐阜県下呂市森1781​  
利用日 / 2022/06/28~29
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