『石尊不動明王堂』 (小牧市大字大山字郷島)

兒神社の手水舎から下に続く道が伸び、徒歩1~2分程で石尊不動明王堂を訪れる事が出来ます。

石尊不動明王堂全景。
 車でも訪れられそうですが、駐車場へ戻る事を思えば少しは歩かないと。
写真は少し明るくしています、実際は生い茂る樹々で昼でも薄暗い印象です。
 入口左側に「石尊不動明王」と刻まれた石標が立っています。
石尊不動明王は大山の山岳信仰岳の修験の場だったようです。

枯れ葉が積もった参道から不動堂の眺め。
 参道の左右に無数の風鈴が吊るされ、石尊不動明王のご利益のほどが見て取れます。

右側の覆屋には守り本尊が並ぶ。

左側には複数の石標と石仏が並ぶ。
 写真中央に一つだけ苔生した笠を持つ石碑、寛政時代(1789~1801)の俳匠丹羽鯉圭(丹羽忠次郎氏兼)の句碑で「尊ふとさや石に不動の苔の花 鯉圭敬書」と刻まれている。

石標の先には複数の石仏があるが、中でもこの馬頭観音に魅かれた。

入母屋瓦葺の石尊不動明王堂。
 ここから奥に進むと、滝修行をしたわけではないだろうが、山肌から小さな沢が流れ、下流の大山川に注いでいる。

堂の軒下に由緒が掲げられていたが写りが悪く全文読み取れなかった。
想像が出来そうな一部だけを抜粋する。 
祭神 大山不動明王
大山寺創建・・・
江岩寺初代秋岩黒江和尚、戌年正月寺社奉行所下賜しせり土地なり
例祭 11月18日、毎月18日
御尊徳
当地域を始め尾張地方の農民の福寿産業・・交通安全安産御守護戦時中の各地から訪れる。

これではよく分からない。
ここから少し下に臨済宗妙心寺派の洞雲山江岩寺が鎮座します。
江岩寺の創建は1571年とされ、嘗て存在し荒廃した正福寺の再興を願い、正親町天皇が寺を建立させたとされる古刹で、正福寺の寺宝が移されている。
その江岩寺初代住職により建立されたのが石尊不動明王堂のようだ。

東春日井郡誌の大山峰正福寺跡の記述にもこの堂の記述が残り、「兒山の東渓谷に沿いて小宇あり、是往古の正福寺に属し、付近に金剛ヶ瀧、王子ヶ瀧の名残を留めている」とある。

この小さな堂は1571年以前の正福寺の時代から、この地に鎮座していた事になる。
 外観から及びもつかない歴史があるようです。

人気のない境内ですが、堂内は綺麗に保たれ、鈴紐も降ろされていた。
 鈴の音がよく響く事。

参拝を済ませ堂内を窺ってみた。
 真っ暗な堂内はコントラストを変えて見ると幾つもの奉納提灯が現れたが、その先に祀られているであろう大山不動明王の姿は当然見えなかった。

堂前から兒神社方向の眺め。
大山廃寺跡と江岩寺、日を改めて訪れる必要がありそうだ。

石尊不動明王
創建 / 不明
本尊 / 大山不動明王
所在地 / ​小牧市大字大山字郷島412
参拝日 / 2022/10/05
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