「白蔵稲荷大明神」

白蔵稲荷大明神
名駅から東に15分程歩くと寺町堀沿いに古くからある「寺町通り商店街」に至ります。

寺町堀沿いを南北に約200㍍に渡って、アーケードを備えた寺町商店街がある。
約40店舗ほどの店が立ち並び、昭和の頃の懐かし光景が漂う。
この寺町通りは、毎月3と8がつく日に「三八市」呼ばれる市が立つそうで、その日は多くの客で通りは賑わいを見せると言います。

商店街の中ほどに、稲荷橋に続く通りがあり、そちらに向けて進むと稲荷橋の先に朱塗りの堂が目に止まります。
後方の背の高い建物は桑名宗社の祭礼「石取り祭り」で南魚町が曳き回す祭車蔵。
江戸時代初期にまで遡るこの祭りでは43台の祭車が曳かれるそうで、一帯の各町にはこうした祭車蔵があるようです。

寺町堀に架かる稲荷橋を渡った左側が「正一位白蔵稲荷大明神
この白蔵稲荷大明神の南側には天台宗の寺院佛眼院も鎮座しており、桑名城の西にあたるこの辺りは多くの寺院が残る寺町の名残が漂います。

落ち着いた色合いの街並みに、白壁と朱塗りの白蔵稲荷大明神の堂はとても目立つ存在です。
切妻瓦葺の平入で向拝を持ち、向拝の下に朱の鳥居が立てられています。

上は正一位白蔵稲荷大明神由来記。
それによれば
「太古より御神徳高い伏見稲荷大神は、その霊験最もあらたかにして、古来桑名の氏神たる春日神別当天台宗佛眼院の守護神として勧請され、江戸時代町年寄36人衆始め、町衆から篤く信仰され、火伏、商売繁盛、招福除災、子女の学徳成就を願って代々崇敬し数々の御霊徳を賜って今日に至りました。」

佛眼院の創建は定かではないですが、一説に最澄により創建されたとも云われ、守護神として白蔵稲荷大明神が祀られたとあるので、創建は江戸時代を更に遡る事になるのだろう。

鳥居をくぐると右手に手水舎があり、年代は未確認ですが龍もいます。

拝所に掲げられた額には「白蔵稲荷大明神」とある。
鈴を鳴らして招福除災をお願いしておこう。

白蔵稲荷大明神
創建 / 不明
祭神 / 不明
参拝日 / 2022/12/14
所在地 / 三重県桑名市南魚町33
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名駅からアクセス / ​桑名駅から東へ徒歩15分程