大鳥居の白山神社から5分程北上し、青木橋西交差点で左折すると、正面に森が見えてきます。
所在地は亀首町下向イ田、今回の目的地「熊野神社」の鎮座地です。
参拝者駐車場は見当たらず、周辺の生活道路も幅員が狭く駐車余地はありません。
自分は亀首町森腰集会所に停め、森の南側の社頭に向かいました。

熊野神社は猿投山南麓の亀首集落の籠川右岸丘陵地の亀甲山に鎮座します。
亀首の由来は社地南を流れる本徳川と籠川が合流する、籠川盆地の形が亀の首に似ているから付けられたという事です。
中世頃、高橋庄と呼ばれており、明治頃の大字はその頃の一村で、明治22年廣瀬村大字亀首、明治39年猿投村大字亀首・・・と編入の結果、現在の豊田市亀首町となりました。
明治頃は丘陵地に雑木林の広がる一帯でしたが、現在は大手企業の工場が建てられ、物流トラックが行き交うようになりました。

熊野神社社頭。
一旦社頭を通り過ぎて、南側に鳥居がないか先に進んで見ました。

その先の角に霊神碑と龍王大権現が祀られており、ここから南の本徳川には鳥居は見られなかった。

社頭に戻るため振り返ると森の中に複数の社が祀られていました。

蜘蛛の巣の先に4社祀られており、右手の山神は分かりますが、他の3社の社名は分からなかった。
もう二・三歩踏み込むべきだったか…

村社 熊野神社社頭全景。
石の神明鳥居の先から石段が続き境内と結んでいます。

社頭の狛犬。
寄進年は見忘れましたが、後方の石灯籠は昭和13年に寄進されたものでした。

鳥居から一直線に続く石段。

石段の先の社殿。
左側に陽に照らされた石像があるようです。

熊野神社社殿全景。

石段の左に手水舎があり、手前に久しく見ることは無くなった、二之宮尊徳の像があります。
少し前までは金次郎の像が校庭に立てられていたいたものですが、最近はめっきり姿を見かけなくなった。
今の時代に子どもが仕事をしながら勉強する姿は、そぐわないのだろう、今は本の代わりに手に持つのはスマホなんだろうなぁ。

熊野神社の龍口。

社殿右からの眺め。
社殿全体はコンクリート造りの尾張造り。
立て替えからそれ程経っていないように見受けられます。

「熊野神社
亀首村磯谷氏の祖である佐竹権之進維高が、熊野三所権現へ七度参拝して七度目の満願で霊亀を得て、現在の丸山に創建しました。
維高は姓を磯谷と改め、代々にわたり、熊野神社の神官を務めました。
熊野神社の鎮座する地は丸山といわれ、又、山の南側に亀の首に似た松が聳えていたことから亀甲山と呼ばれる様になりました。
亀首の地名は本徳川と籠川が合流する形 、松、霊亀に由緒があると云われています。
(出典 豊田市教育委員会発行「猿投村に関する口碑伝説集」)
なお、神社の敷地面積は20118㎡であり、そのうち境内地は3908㎡となっています。
猿投地域会議 」
愛知県神社庁の熊野神社記載内容は祭神の記載に留まり、創建など記されておらず、愛知縣神社名鑑を買えという姿勢の様で、他県の情報と比較し創建程度は掲載してもらいたいと感じる。
大正15年(1926)に出版された【西加茂郡誌】には以下のように記されています。
「祭神 速玉之男命、他2柱
創建 天平元年(729)9月
祭日 10月18日
所在地 亀首
氏子 102戸」
【猿投町誌(1968)】の記載内容は西加茂郡誌と同様で創建年は「不詳」となっていた。

熊野神社拝殿額、神紋は左三つ巴の様です。

拝殿内から幣殿、本殿方向の眺めです。

右翼殿から本殿の眺め、5本の鰹木と外削ぎの置き千木が載る。


そこから更に亀甲山の頂に向け石段が伸び、その先に境内社の姿があります。

正面に板宮造りの4社と右に石の社、左に少し離れて1社が祀られています。

左の社は御嶽神社。
左から天道神社、秋葉神社、金比羅大神と続きますが、4社目と石の社の社名は読むことができませんでした。

社務所から見る社殿の全景。
地史を見ているなかで、この辺りの神社は「古くから続く神社が多いが古来の面影を残すものは少ない」とありました。
熊野神社も天平元年(729)創建とされる長い歴史を持つ神社です。
近代工法の綺麗な社から昔の姿は描けませんが、こうした流れは今時の金次郎像と同じなんだろう。

創建以来、亀甲山の頂から、氏子が住む亀首集落の五穀豊穣と無病息災を見守ってきたのが熊野神社です。
社頭の先の稲の出来具合はどうなんだろう。
亀首 熊野神社
創建 / 天平元年(729)
祭神 / 速玉之男命、伊弉冉命、事解男命
境内社 / 御嶽神社、天道神社、秋葉神社、金比羅大神他
祭礼 / 10月18日
所在地 / 豊田市亀首町下向イ田
参拝日 / 2024/09/06
大鳥居 白山神社から車移動 / 豊田市消防団伊保詰所から北上、青木橋西交差点で左折、直進移動時間5分程。
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