『ONSEN・ガストロノミーウォーキングin飛騨高山 』 に参加してみました

 10月16日、「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin飛騨高山 日帰りバスツアー」に参加してきましたので当日の様子を掲載します。

そもそも「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」とはなんぞや。
「ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズムで、欧米を中心に世界各国で取り組まれています。
ここに日本が世界に誇る「温泉」をプラスした新しい体験がONSEN・ガストロノミーツーリズム」
が趣旨らしい。

高山祭も終わり、少しは紅葉も始まったかもしれない、そんな高山の町を歩いてみようという乗りでかみさんが申し込んでくれた。
旅行社の支払いは1名7500円。
これにイベント参加費4000円が含まれており、実質3500円で高山往復ができるので以外にお得な価格だと思います。

約6kmの食べ歩きコースの各チェックポイントでは以下が提供されました。
・オリジナルポーチ
・甘酒1杯
・みたらし団子
高山ラーメン小サイズ
・フランス・アルザスの厳選ワイン
・トマトジュース1本
飛騨牛串焼き1本
・ちょっぴり漬物ステーキ
・プリン1個
・地酒おちょこ1杯
・飛騨高山天然温泉陽だまりの湯入浴券
・屋台会館入場券
高山陣屋入場券

名古屋駅集合は7:00。
5:00には起きて始発の地下鉄に乗る必要があり、久し振りの早起きとなる。
上は名駅に展示されていたWRCイベントカー。
11月21日〜24日フォーラムエイト・ラリージャパン2024が開催されることから、展示されていた。
昨年に続き今年もチケットも取ってあるので今から楽しみです。

受付を終え、バスに乗車、ひと眠りで高山へ。
現地の天候は曇り一時雨、この時期の高山は上着が必要になるものですが、半袖でも問題ない気温でした。

駐車場からスタート地点に向かい、受付の際に飲食チケットや入場券の入ったポシェットが配布され、地図を頼りに市内を巡る。

散策ルートは宮川右岸の市内散策。
観光地であり、食べ歩きの町でもある高山市内はどこも海外の観光客で溢れかえっていました。

コースはそうした混む場所を避け、名所・旧跡を巡るルートになっているように思えました。
このバスツアー、ゴールの時間が決められており、1:30には戻らなければならず、6㌔とはいえ結構時間に追われました。
平瀬酒造に寄りたかったので、陣屋と中橋をスルーしてなんとか時間に戻る事ができました。

スタート地点でまずは甘酒の提供を受け、いよいよスタート。

宮川下流の弥生橋の東にある「福太郎」でみたらし団子を頂く。
醤油味の素朴なもので美味しかった。
こうしていく先々で地元の名物が提供されるので、程よくお腹は満たされます。

次の目的地は更に下流の宮前橋から桜山八幡宮を目指します。
写真は桜山八幡宮の大鳥居、目指すは正面の杜。

参道中ほどの社標と右に秋葉社
市内の各町内には秋葉社が祀られており、全てコンプリートを目指していますが未だ回り切れていません。
今回3社ほど写真に収めることができたので日を改めて掲載します。

桜山八幡宮
この手前の高山屋台会館は入場チケットがついているので久し振りに拝観してきました。
屋台会館内は大半がインバウンド客ばかりです。

桜山八幡宮境内がチェックポイントCで高山ラーメンが提供されていました。
高山ラーメンは醤油辛い印象が強いけれど、提供されたものは出汁の旨味もあり美味しいものでした。
店の名前が分からないのが残念。

雲龍寺鐘楼門。
天正10年(1582)、本能寺で二条城で戦死した金森長近の長子忠朗長則の菩提寺として長近が修営したもので、重層四注造と呼ばれる独特の形をしています。
高山市内東の丘陵地は東山と呼ばれ、その一帯には多くの社寺が鎮座しており、あわよくば最寄りの神社に参拝、なんて考えていたが時間に余裕はなかった。
坂さえ気にしなければ見どころが多く、インバウンド客も少ないところです。

大雄寺。
雲龍院の南隣に鎮座し、平湯街道沿いに山門を構えています。
こちらも金森長近により、現在の国府町から現在地に遷されたもの。
ここまでくるとインバウンド客の混雑は緩和されてきます、何せ食べ物屋や土産物屋がないので、歴史や文化に興味のある観光客しか訪れないだろう。

大雄寺西側の江名子川に架かる葵橋、コースはここを左に進みますが、ここまで何社も秋葉社をスルーして来たので正面に見える大門の秋葉社に立ち寄ってみました。

チェックポイントDの高山市図書館煥章館。
こちらではアルザス地方のワインとタルトフランベ(ピザ)にパンデビス(柔らかいクッキー)が提供されていた。本場フランスのシェフがフランスの郷土料理として振舞われていました。
かみさんの赤ワインは若く、スパークリングワインはさっぱりとしてのど越しが良かった。
これら銘柄を撮り忘れてしまった。

次のチェックポイントはここから南下した城山公園にあります。
コース最大の急登が待っていました。

長い上り坂の途中の城山公園案内図。
城山の名が示す様にここはかつての高山城があった場所で、かつての二の丸がチェックポイント。

金森長近銅像
金森長近は初代高山藩主で高山城や城下町を整備し高山の礎を築いた武将。

この像の前がチェックポイントE。
長い上り坂を登ったご褒美としてトマトジュースが提供されました。

次の目的地は坂を下り照蓮寺方向へ向かいました。

その傍らに鎮座する豊川城山稲荷。
かすれた由来書によると本尊豊川叱枳尼真天で創建は1879年、豊川稲荷を勧請してここに創建したそうです。

照蓮寺を過ぎ、高山市文化伝承館がチェックポイントFとG。
こちらの座敷で飛騨牛串焼きと漬物ステーキ、お酒も振舞われました。

ここから、宮川に架かる中橋と高山陣屋が本来のコースですがこの二つをスルーしてチェックポイントFとHの舩坂酒造店でワンコイン分の日本酒の試飲を済ませ、ここから我が家はコースアウトして平瀬酒造に向かう。

(写真は2023年のもの)
久寿玉の銘柄で知られる平瀬酒造での滞在時間は10分程しか残っていない。

大急ぎで500円の試飲をして、土産を買い求める。
この平瀬酒造の試飲はいつ来てもリーズナブルで、クーラー内の商品は全て飲むことができます。
ただし同じものは飲めないルールになっています。
コインサーバーと違い、好きなだけ注げるのでありがたい。
軽かったリュックは酒の重みでズッシリ肩にくる、酒も程よく回り後はゴールしてバスに乗って温泉に浸かればイベントは終了。

帰りによったひだまりの湯は、安価で宿泊可能な天然温泉なのですが、露天風呂は稼働しておらず、洗い場の設備は湯垢で白くなっていたりして今一つの施設だった。
汗を流し、冷たい缶ビールが販売されていただけ良しとしよう。
山からの帰りや予定外に一晩泊るには有難い存在なのかもしれない。

高速に乗る前に立ち寄った「道の駅ななもり清見
こちらで飛騨牛コロッケと自宅の在庫が切れていた荘川名物「いちまのけーちゃん」を買い求め、渋滞もなく19:30頃には名古屋に到着できた。

「いちまのけーちゃん」が名古屋でも手に入ればいいのですが、近い所でも郡上まで行かないと入手できない。
6月19日に白山のいとしろ大杉を訪れた際に買ってきたが、これでしばらく食いつなぐことができる。
おいそれと買い物にいけないだけに、ツアーに参加できて良かったかもしれない。
こうしたツアーが各所で行われているようです、再び参加してみたい楽しいイベントでした。
※温泉ガストロノミーツーリズム 公式サイトは​こちら