前回の箕曲中松原神社から外宮に向かう道筋で見かけた祖霊社、今回はこちらを掲載します。
この交差点手前で写真の社標と手水舎が見えてきたので立ち寄ってみました。
傍らの由緒から一部抜粋。
「所在 伊勢市岡本1丁目17番9号
祭神 天照大御神、宇布須根神
例祭 春季例大祭 三月春分の日、秋季例大祭 九月秋分の日
碑 松尾芭蕉の阿木塚、寛居翁碑、出口直庵碑
明治二年、神式での葬儀・先祖祭祀を執り行ったのが当社のはじまり。
神道の教化活動のため、明治六年に常明寺跡(伊勢市倭町)に建設した説教所は、後に「第一番神風講社」と呼ばれ、同九年には豊宮崎文庫に場所を移します。
以来、伊勢固有の神葬祭を行い、各家の神霊をおまつりし、今日に至っています」
境内には祖霊社講堂はじめ、手水舎、斎殿、祖霊殿があります。
斎殿。
祖霊殿。
伊勢神宮が鎮座する神都伊勢、自ずと神道比率が高いであろう地域において、祖霊社は身近な存在なんだろう。
我家は代々臨済宗妙心寺派の檀家。
読経のなか妙鉢や太鼓の鳴る葬儀を経験してきましたが、歳を重ね人生の終焉も見えてくると、シンプルな神式の方があっているように思う。いずれにしても考えておく年代になってきた。
祖霊殿脇から境内を出ると県道の向かいが以前の鎮座地「旧豊宮崎文庫」
国指定史跡で、内宮の旧林崎文庫とともにわが国における図書館史上に異彩を放つ施設。
慶安元年、外宮権禰宜の首唱により創説され、寛文元年には幕府から永代修繕料の寄進を受けています。
以来、外宮祀官子弟の修学道場として発達しましたが、明治元年に廃止され、明治11年の火災で講堂を焼失しましたが、火災を免れた書籍類二万余冊はその後神宮に献納されたそうです。
現在敷地跡地には何もなく、冒頭の交差点を直進すると白壁と築地門があるのみです。
門は普段閉ざされていますが、敷地内の市の天然記念物「お屋根桜」が咲く時期には解放されるようです。
創建 / 明治二年
祭神 / 天照大御神、宇布須根神、檀家神霊
境内社 / ・・・
祭礼 / ・・・
特殊神事 / ・・・
所在地 / 三重県伊勢市岡本1-17-9
参拝日 / 2024/09/28
箕曲中松原神社から徒歩 / 南西へ徒歩10分
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