今年も早いもので師走となり、毎年12月に入ると、年末年始の酒の買い求めに市内の酒蔵を駆けまわるのが恒例行事ですが、今年もそんな時期になりました。
今年は少し遅めの買い出しとなりましたが、当日は雲が垂れ込み、北風が吹きすさび、冬の到来を実感させられる寒さでした。
買い出しの際に渡る矢田川の河川敷では、最近まで生い茂っていた草木の緑や芝が、冬の様相に変わっているのを目の当たりすると、季節の移ろいを感じます。
温かみを帯びていた矢田川の水も、今では冷たく感じられ、一層冬の訪れを実感します。

写真は市内東区の金虎酒造。
毎年濁り酒「初しぼり」と大吟醸を買い求め、酒粕と梅酒の梅をもらいに行くのが恒例行事となっています。
写真のように酒蔵入口に杉玉と紅白の幕が張られ、商品が陳列されていました。
販売所でいつものように、今年のにごりの出来を伺うと、「今年は昨年同様、とにかく元気が良くて開栓に10分かかったと聞いています」とのことでした。
…昨年は「異常な暑さで熟成が進み過ぎでいまひとつ」と聞き、開栓、のど越しも???の印象があったと思います。
昨年のブログを見て見ると履歴はなく、昨年の初しぼりの印象を女房の記憶とともに振り返るといい印象はなかった。
恐らくそうしたこともあって履歴に残さなかったのだろう。
なので、これは試し買いで1本飲んでからと思っていましたが、2000円以上でないと酒粕がもらえないので2本買い求め、咋晩試飲しました。

去年はほんとに元気がなく、味もなんかいつもと違うものでした。
期待を込めて開栓。
少し開けると液面はモコモコと吹き上がり、噴き出す直前で栓を締めて収まるのを待つ。
これを繰り返し、開栓できたのが約10分ほど、ことしの濁りは確かに元気がいい。
そこから、おりを均等に混ぜ込んでグラスに注ぎ味わう。
酸味を伴うスッキリとした飲み心地の初しぼり、今年の感想は違和感はなく、女房ともども美味しく頂けました。
二回目の買い出しに行く事にしよう。
正月に戻っくるだ息子達に、なにも伝えず開栓させてみようか。
名古屋の数少ない酒蔵で、屋号の「金虎」は名古屋城の金鯱と、三代目善兵衛が寅年であった事に由来するそうです。

東春酒造は、創業元治2年(1865)、創業者の佐藤東兵衛は名古屋城の櫓を建造する予定の材木を譲り受け、善光寺街道筋に酒蔵を建造、屋号を龍田屋として酒造りを始めたことにはじまります。
創業当初は、近隣の高牟神社で所蔵していた管原道真公の肖像掛け軸より「菅公」の銘柄でしたが、商標登録が遅れたため、創業者の「東」と屋号の「龍」を取り、東龍に改めたられたという。
ウオーキングイベントの試飲会で馴染みもあり、直売店の北側には庄内川の氾濫とともに生まれた水屋造りの酒蔵など、古くからの土地柄を示す建物が今も残ります。

店内。
・・・あのとぶろくはない。

お店の人に「どぶありますか?」と伺うと、「冷凍庫にあります」とのことでした。
冷凍して販売されている様でした。

冷凍庫から出てきた「どぶ」は、カチカチに冷凍され、瓶の表面は霜で包まれ、素手で触ると指がくっついてしまう程強烈に冷凍されていました。
この飾っ気のない外観、ずっと気になっていたので今回1本買い求めました。
冷凍のとぶろく、どんなものか。
ラベルの品目を見ると「その他の醸造酒」とあります。
全くろ過を経ていない、どぶろくの品目表示は「濁酒」と表示されるので、素朴などぶろくを求めるなら品目表示は「濁酒」で見定めるのがいいかもしれませんね。
現在、冷蔵庫で解凍中なので融けるのを楽しみにしています。