知多四国巡礼:四番札所 寶龍山延命寺

寶龍山延命寺
三番札所普門寺から四番札所延命寺へは、県道57号線を南西に約2.2㌔・約30分程、藤井神社からでも約20分ほどの大府市大東町地内に鎮座します。

延命寺門前全景。
右に「天台宗寶龍山延命寺」の寺標があり、その先に重厚な山門を構える。
写真は、天保11年(1840)に建造された「文殊楼門」と呼ばれる三間一戸、二手先斗組の入母屋造の楼門。
棟には鯱が乗せられ、両の間に仁王像を安置します。
文殊楼門と呼ばれるように、楼上には文殊菩薩を安置するようです。
市の文化財一覧を見ると延命寺には県・市指定の文化財15点を所蔵するようです。
この山門も大府市文化財に指定されており、現在の姿は昭和61年(1986)に解体修複されたものです。

この日は門前にキッチンカーや境内ではマルシェが開かれ、多くの人で賑わいをみせていました。
「歩いて巡拝知多四国」参加者には参加記念の「梵字カード」が門前で配布されました。
金色梵字カードが出ると次回参加時のスタート受付で専用のシートが貰えるということでした。

寶龍山の山号額。
山号の寶龍山は天文8年(1539)に後奈良天皇より賜ったもので、勅額と附口が市の文化財に指定されています。

作者は京都七条仏所の仏師「康慶」またはその弟子の手により造られたと伝えられています。

多くの文化財を所蔵し、尾張名所図会にも挿絵とともに記される延命寺ですが、創建時期については定かではないようです。
1986年に出版された大府市誌では一頁を使い解説されています、内容は尾張名所図会に準じるのでこちらから紹介します。

“寶龍山延命寺
大府町ヲシロ56番地に所在する。
密蔵院(春日井市熊野町)の末寺。
当寺に所蔵する「由緒取調」などによれば、盛祐上人により鎌倉時代に開創されたようであるが、草創年次は不詳。
室町初期には「藤井神社」の別当寺として栄え、七堂伽藍をはじめ山内に塔頭を擁していた。
中期以後には衰退、享禄4年(1531)、比叡山より慶済が晋住し中興開山し復興。
天文2年(1533)7月、後奈良天皇より「寶龍山」の勅額を賜わった。
二世仙慶も比叡山より来錫し、三世真慶は緒川城主水野家より出家した人であった。
天文11年(1542)には横根城主梶川五左衛門が田畑を寄進、続いて諸川城主水野宗兵衛、水野内匠からも寺領・山・屋敷など寄進があり、さらに尾張藩より寺領を受けるなど、手厚い外護が加えられた。
明治維新まで、横根村・大府村・半月村・猪伏村・追分村・村木村・桶廻間村・白沢村・坂山村など9ヶ村の神社(45社) の遷宮導師を勤め、まさしく神仏習合の姿であった。
しかし明治の神仏分離令により関係は廃絶された。
当寺は、多くの古文書・墨跡などを所蔵し、その歴史の威容を誇っている。
 
寺宝
刺繡普賢菩薩像一幅(県指定文化財)・室町時代
墨書大般若経(市指定文化財)・南北朝~室町時代
木造阿弥陀如来坐像一軀・南北朝時代
勅額・室町時代
文殊楼門(市指定文化財)・江戸時代”
とある。
ここには記されていませんが延命寺伽藍は大永年中(1521-1528)に消失しているようです。

境内全景…多くの巡礼者で溢れてます。
現在の伽藍は文殊楼門、正面の客殿、左の本堂、庫裏、茶室などが主な伽藍になります。

写真は客殿向拝の木鼻、本尊は市指定文化財阿弥陀如来

本殿。
中央に本尊の延命地蔵菩薩、左に弘法大師、右に薬師如来が安置されています。
当日は参拝者、マルシェで昼食を楽しむ方も多く混雑しており向拝の前から参拝させて頂きました。
平日ならゆっくり見て回れると思います。
私達はげんきの郷で昼食を考えていたので、延命寺を後にしてこの日のゴール6番札所常福寺に向かいました。

延命寺納経印。
御詠歌は「こころして まいれそのなも えんめいじ じぞうのりえき うたがいもなし」

この日、延命寺で頂いた大日如来梵字カード、二枚のうちの一枚から金色カードが出てきました。
今は二回目の参加受付で頂いた専用台紙にコレクションしています。

知多四国巡礼 四番札所 寶龍山延命寺
宗派 / 天台宗 
創建 / 鎌倉時代
開創 / 平安時代
開山 / 盛祐上人
中興 / 慶済法印
本尊 / 阿弥陀如来延命地蔵菩薩
札所 /  知多四国4番札所、知多百観音7番札所
参拝日 / 2025/01/25
所在地 / 大府市大東町1-279
藤井神社から延命寺 / ​藤井神社から1.5km徒歩20分ほど​​
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