はじめて知った「イエローチョーク作戦」

「イエローチョーク作戦」と聞いて、すぐにピンと来る方は少ないかもしれません。
私自身も最近まで知りませんでした。

最近、自宅周辺に新しい集合住宅が建ち、住民が増えるとともに、見慣れぬ飼い主に連れられた小型犬をよく見かけるようになりました。
手入れが行き届き、服まで着せられている犬も珍しくありません。
しかし、それに伴い、玄関先のフェンスの柱に糞が放置され、車のタイヤに尿をかけられることが増えてきました。
通学路の歩道や電柱でも同様の光景が広がり、市販のシールを貼って注意を促しても、飼い主のマナーはなかなか改善されません。

以前、私自身も犬を飼っていましたが、この問題は犬ではなく飼い主のモラルと躾に関わるものです。
最近の飼い主は室内の粗相には敏感ですが、屋外でのマーキングや排泄には無頓着な人が増えているように感じます。

マナーを守る飼い主は、ビニール袋や水を持参し、糞尿の処理を徹底しています。
一方で、何も持たず、リードを長く伸ばし、歩行者がいても縮めもしない飼い主は少なくありません。
こうした飼い主の多くは、糞尿の処理をせず、周囲に迷惑をかける傾向にあります。

一向に改善されないので、保健所に出向き「名古屋市」と書かれたシールをもらいに行った際、「イエローチョーク作戦」の説明を受け、活動の存在を知る事になりました。
今回は犬の糞尿で迷惑されている方に対し、シール以外にも飼い主のモラル改善に繋がる活動がある事を紹介します。

因みに「名古屋市」のシールを貼ったところ、玄関先で立ち止まらせる回数は減った気はします。

この活動は全国で展開されており、名古屋市でも導入されています。
以下は名古屋市保健所webサイトにあった「イエローチョーク作戦」の内容。

・イエローチョーク作戦」
犬のフンに困っている人が道路上に放置された犬のフンの周りを黄色いチョークで囲み、発見した日時を書きこみ、糞尿を放置する飼い主に対し、困っている人や迷惑を被っている人の存在を自覚させることを伝える手段。 
・糞は回収の必要はありません。飼い主の回収意識を促すものです。
・申し込みは、保健所にパトロール(散歩・買物・ランニングコースなど)地域と期間を申請し、活動時の専用腕章と黄色のチョークの貸し出しを受けます。
・貸し出しは最長1ヶ月、期間経過後は返却、もしくは保健所で再申請すれば延長可能。
 ※申請時間は10分ほど
・内容はマーキングスポット、糞を確認した場所周辺をチョークで大きく囲い、見付けた日時を記載し、処理されたことが確認出来た日付を書き込む。
 ※私有地への書き込みは厳禁、あくまでも公道に限ります。

今の時代、「マーキングをやめさせてください」と飼い主に直接注意すると、トラブルになりかねません。
しかし、「イエローチョーク作戦」によって、飼い主に責任を意識してもらい、散歩マナー向上につながることが期待できます。
また、電柱や金属の腐食を防ぎ、きれいな歩道を維持する効果もあります。

上の写真は、以前諏訪大社の下社春宮を訪れた際に見かけた尿被害の実例。
犬の大小問わず、少しくらいいいだろう、そんな積み重ねが構造物の腐食に繋がります。
公共のものは税金を無駄に支出し復旧されるとしても、この行為が玄関先で行われれば復旧は飼い主がするのだろうか?

前述しましたが、自分も過去には庭で犬を飼っていましたが、散歩前には排泄を済ませないと散歩に出ない、無駄吠えをさせない、散歩の時は自分の横を歩かせるトレーニングや躾をしました。
飼い主に寄り添うように犬が散歩する姿はみていて美しいものです。
そうすることで長いリードは不要になります。人によっては犬嫌いやアレルギーを持っている人もいます。
屋内だろうが、屋外だろうが躾は同じこと、犬には責任はない。
問題はモラルのない、躾の出来ない飼い主が増えたこと。

今はマイナーな活動ですが、こうした活動が広く認知され、多くの方の活動が進めば、飼い主のマナーも改善され、歩道や公園も綺麗になると期待したい。