八劔神社を後にし、明治橋まで戻り、再び五条川沿いの尾北自然歩道を300mほど遡ると、東側に長遠寺の伽藍が見えてきます。
今回は八剱町郷地内に鎮座する長遠寺に向かいます。

尾北自然歩道から五条川の眺め。
この辺りは下流に比べ桜並木の間隔も少し空き、川の趣が少し違ってみえます。
流れのなかには大きな鯉が悠々と泳ぐ姿が良く見えます。
堰堤の先の対岸に、どこの神社のものか分かりませんが鳥居が見えています。
後で確かめに行ってみようと思います。
長遠寺はこの辺りから右の路地へ入っていきます。

路地から北方向の眺め、二層屋根の堂々たる本堂が印象的な伽藍です。

東向きに山門を構え、右手に鐘楼があります。

山門正面全景。
門の左右に南無妙法蓮華経と刻まれた題目塔があります。

写真は左側の題目塔。
裏側を見ると「安永三年(1774)甲牛 僧行賀謹造」と刻まれています。

切妻瓦葺の薬井門で太い冠木の上の蟇股には大きな龍が施されています。

扉には橘の透かし彫りが入れられています。

お寺というとなんとなく入りにくい印象がありますが、こうした鮮やかでポップな看板があると、気軽に立ち寄れる雰囲気になる。

境内には無数のカラフルな風車や鯉のぼりが風を受け泳いでいます。
写真は左から香神堂、本堂になります。

香神堂全景。

境内右手の庫裏・鐘楼・薬井門。

香神堂左の水天宮と奥に白蛇龍神祠堂。

花手水、こちらお寺は四季おりおりの花を浮かべ参詣者を迎えてくれます。
訪れたのが5月だったので、ピンクのカーネーションとかすみ草が迎えてくれました。

天上にはポップな弁天様の絵が飾られていました。
山門の案内板などこれらは住職の作品でしょうか?とても絵心がある方のようです。

白蛇龍神祠堂。
左手の大きな樹に白蛇が潜んでいるのだろうか。

入母屋瓦葺の二層の屋根を持つもので、内部は分かりませんが、大きな大仏が収まる仏殿のような趣きです。
上層には「長要山」の額。
長遠寺について岩倉町史(1955)と日蓮宗尾張伝道センターで調べてみたところ、ほぼ同じ内容で以下のように記されていました。
「元亨年間(1321~24)の創立。開山は日蓮九老僧中の一人、本乗院日澄上人(1326没)。
生師法縁。(大観には永仁5年(1298)3月5日の創立とある)
明治24年(1891)濃尾震災により本堂倒壊。その後再建された。
岩倉市内の金石文として最古の文明7年(1476)刻銘の宝篋印塔がある。
寺宝


本堂左脇の日蓮聖人像。
これが胎内に写経が納められた宗祖銅像。

堂内を拝みたかったが、扉が閉じられており叶わなかった。

6月だと花手水は紫陽花になるのかな、また来る機会もあるので再び訪れてみよう。
岩倉市八剱町 長要山 長遠寺
宗派 / 日蓮宗
創建 / 元亨年間(1321~24)
開山 / 九老僧 本乗院日澄上人
本尊 / 本師釈迦牟尼仏
所在地 / 岩倉市八剱町郷137
参拝日 / 2025/5/1
八劔神社から長遠寺徒歩ルート / 五条川沿いを北上0.3km、約5分
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