愛知県小牧市小木五丁目。
宇都宮神社へ続く参道の入口の静かな住宅街の一角に日吉社が鎮座します。

社頭には右に「日吉社」社標と神社由緒が立てられ、注連柱の先に一対の常夜灯と明神鳥居を構え、玉砂利の敷かれた参道が蕃塀に続きます。

社頭の由緒。
創立年は不詳ですが、ご祭神は大名持命。国土形成の神として知られ、地域の暮らしに安寧と繁栄をもたらす神徳が得られます。
明治24年の濃尾地震で社殿が全壊する被害を受けながらも、29年に再建され、さらに昭和9年には修繕改築が施されました。
境内には津島社(祭神 須佐之男命)、秋葉社(祭神 火具土命)を祀ります。


境内に佇む石造の常夜灯の竿部に刻まれた元号は文化3年(1806)と刻まれています。
江戸後期、将軍家斉の時代にあたるこの頃、地域の篤信者が奉納したもので、地域の歴史と人々の崇敬の歴史を刻む象徴です。

参道の先の木造蕃塀、左手に手水舎があります。

手水鉢の側面に文字が刻まれていますが、内容は読み取れなかった。

拝殿は切妻造瓦葺きの妻入りで四方吹き抜けのもので、装飾は素朴な意匠で、控えめながらも落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
過度な装飾を排し、地域に寄り添う神社の姿が印象的です。
主な建物は先程の蕃塀とこの拝殿に大楠の下に祀られた本殿が主なものになります。
日吉社の創建年代は不詳ですが、濃尾地震で社殿が全壊、明治末期から昭和初期にかけて再建・修繕が施され、現在の姿に至っています。
自然災害を乗り越え、再び立ち上がった姿は、神社と地域の人々とのつながりの深さを感じられます。

「日吉社」の大きな拝殿額と巨大な御神木の楠の幹を背にして三つの社が並んでいます。

玉垣で御神木と社を囲った本殿域は覆屋はなく、大きく枝を張った御神木そのものが覆屋です。

小牧市指定天然記念物「日吉神社のクスノキ」
指定区域、樹を中心に175.5㎡ 昭和53年3月25日指定。
日吉神社境内にそびえる神木の楠木は根本周囲10.3メートル、胸高周囲7.5メートル、樹高22メートルで
樹齢約500年とされる。
市内には楠木の大樹はあるが、当社の楠木は市内最大のものである。

狛犬。
小型ながら、巻き毛をたたえた勇ましい姿と表情は、本殿前を見守る守護者の貫禄が漂います。

本殿域の三社。
中央が日吉社で、左が秋葉社(火具土命)、右が津島社(須佐之男命)になります。

太い幹から無数の枝が空を覆うように広がり、幹の表皮は長年の風雨に耐えてきた痕跡が刻まれています。

神木の西側は幹われの大きな樹洞があり、何かが宿っている雰囲気を漂わせています。
樹としては今も勢いがあり、火災に遭った樹とは思えない生命力が伝わってきます。

西側の住宅街から眺める御神木の全景。

御神木と本殿域、拝殿の眺め、この神社の中心的存在は間違いなくこの大楠だろう。
祭神 / 大名持命
創建 / 不明
境内社 / 秋葉社・津島社
氏子域 / 小木
祭礼 / ・・・
所在地 / 小牧市小木5
八劔神社から日吉社まで徒歩 / 南に向かい巾下川を越え、小木小学校の南側に鎮座する日吉社まで1.6km、約25分ほど。
参拝日 / 2025/6/9
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