いつもなら、早朝は雲が垂れ込み、この陽気なら外に出てみよう、そんな気にさせるが、8時を過ぎると雲は消え、異常な熱波が襲ってきて、結局外に出られない日々が続いていました。
9月4日、この日は接近していた熱帯低気圧が台風15号に発達し、東海地方にも影響を与え、8時を過ぎても雲が垂れ込み、昼から雨の予報。
これなら神社巡りは無理でも1時間くらいはシラハエ釣りに出かけられそうだ。

やってきたのは市内から車で30分程の名古屋市千種区地内の矢田川支流香流川に出かけました。
ここはシラハエ釣り以外にも、以前カワセミを見かけた場所で、以来カメラを持って何度か訪れたが二度と出逢う事はなかった。
現在の香流川は大きな鯉やナマズが繁殖し、大型のサギや鴨も訪れ、この日も白鷺が小魚を追って川面に佇んでいます。

炎天下の日中はシラハエもやる気はないが、今日のような天気と気温なら水面を割って毛鉤を追う元気なシラハエもいるだろう。

フライラインriver peakDT1F
ロッドUFM oikawaspecial
リール cantata 2100
ラインは購入依頼使い続け、2年ほど前にwebで購入したもので、DT1では一番安価なもの。
ロッドやリールは40年前に渓流禁漁時のシラハエ用として買った。
シラハエ相手でも15㎝を越えると、40㎝級の虹鱒でもかけたかのような釣り味が得られ今も愛用しています。
源流でも重宝し、大きな岩魚も釣り上げています。
大きな番手のような強引な取り込みはできませんが、繊細なやり取りで取り込む一匹は格別なものがあり、山行の際はこればかり使っていました。
難点は大きな鉤が振れない事、ロングキャストには不向き、風に弱いなど問題はありますが、ひとたび鉤掛かりすればそんな問題は払拭してくれる。
古稀も過ぎるとシラハエ相手のドライフライは全く見えない。
若い頃のように鉤掛りする回数は自ずと減るのも致し方ない、さりとて鉤を沈める釣りは好きではない。
冬場の丸々としたシラハエや、この夏場に見られる婚姻色を纏ったオスの写真を収めたくて年に何回かこうして出かけている。
自分なりのルールがあり、1時間以上はやらない(椅子が必要)、鉤をロストしたらそこでおしまい(アイに糸が通せない)。
なんとも情けない話だが、今は若くて何も苦労を感じない世代もすぐに自覚するようになるはずです。
前回は8月に訪れ、40℃近い気温と湿度でラインが伸びず、シラハエも相手にする気はなく、10分程で退散。
今回は車用の固形ワックスでラインはコーティング、ガイドもシリコンで塗布したこともあり、前回に比べ格段に快適になりました。

しばらく振っていると元気な奴が水面を割って出るようになり、やる気スイッチが入ったようです。

毛鉤をふんわり自然に投げてやると、シラハエと言えども、アマゴやヤマメのように着水前の毛鉤に飛び出してきます。
小さな魚ですが、一度やる気スイッチが入れば実に大胆な行動を見せてくれます。

この後、この日最高の出方で掛けた瞬間に鉤が外れ、バレたと思ったが、手繰り寄せるとなんと毛鉤がない。
合わせ切れだろう、使いっぱなしの鉤をかけたまま、銀色の魚体が消えていくのが見えた。
ゲームオーバーだ。
家に帰って新しい毛鉤を付けるとしよう、まだ何本か残っているはずだ。
夕暮れや朝方でなくとも、雲行き次第で日中でも相手にしてくれるようです。
視力トレーニング・反射神経改善・肩痛改善を兼ねてまた訪れよう。
所在地 / 名古屋市千種区竹腰1