前回からの引き続きとなる今回は、千秋町芝原石原に鎮座する生田神社を取り上げます。
八幡神社から生田神社参道口までは八幡神社から東の県道63号線を北上、一つ目の信号で右折して250mほど直進した左側の幟立てが目印になります。

参道口全景。
ここから社殿方向へ車の乗り入れができます。

参道中ほどに常夜灯と神明鳥居があります。

鳥居の先の社殿全景。
注連縄柱の先に蕃塀を構え、社殿が連なり、右に社号標が立てられています。

車道から眺める境内、蕃塀の左に手水舎、社務所があります。

社号標は「郷社 式内 生田神社」。

境内左の力石。
石の重量は125kgあるそうで、明治の中頃当地で大相撲が行われ、時の大関「荒岩」が軽々と持ち上げた言い伝えが残るとか。

手水舎と手水鉢。
当日は鉢に清水は張られておらず、龍も手持ち無沙汰のようだった。

拝殿全景。
入母屋瓦葺の妻入りで、四方吹き抜けの木造拝殿で、鬼瓦には「生田」の社名が入れられています。
愛知県神社名鑑(1992)
「九等級 生田神社 旧郷社
鎮座地 一宮市千秋町芝原字石原391番地
祭神 稚日女命
由緒
創建は明らかでない。
延喜神名式に丹羽郡生田神社、本国帳に従三位生田天神とあり「生田大明神覚書」に「社内年貢地庄屋書上に境内一反六畝歩村除、此社は天平勝宝四年壬辰年(752)鎮座の由」とある。
明治5年8月25日郷社に列せらる。
例祭日 4月12日(前後日曜日)
社殿
本殿 神明造0.66坪、幣殿3.99坪、拝殿 8.57坪、社務所10坪、境内坪数780坪、氏子数 80戸」
「延喜式」は平安時代中期の延長5年(927)成立の法制書全50巻で、うち巻9・巻10が全国の神社2861社・3132座をまとめた神社一覧表で、「神名帳」とも記され、伊勢神宮を頂点として官幣社(名神大社、大社、小社)、国幣社(大社、小社)と神々を序列体系化したものです。
ここに名が載る神社を、延喜式に名が載る神社「式内社」として格が違うものとして尊ぶようです。
明治に入り近代社格制度として新たに神社の等級化が行われたが敗戦と共にそれも廃止され、「延喜式」は旧社格制度として神社の歴史や格式を知るうえで引用されています。編纂当時の丹羽郡22座(大1座・小21座)の中に生田神社の名がある。
「尾張徇行記」の井上庄芝原村にも「生田大明神、覚書二社内年貢地○庄屋書上二、境内一反六畝步村除、此社ハ天平勝宝四壬辰年鎮座ノ/由申伝ヘリ○府志日、生田天神祠、在芝原村、今称生田大明神、延喜神名帳に、丹羽郡生田神社、本国帳日、従三位生田天神、集説曰、倉稲魂神」とありました。
現在の祭神は機織りの神「稚日女命」です。
入母屋瓦葺の妻入りで、四方吹き抜けの木造拝殿で、鬼瓦には「生田」の社名が入れられています。
愛知県神社名鑑(1992)
「九等級 生田神社 旧郷社
鎮座地 一宮市千秋町芝原字石原391番地
祭神 稚日女命
由緒
創建は明らかでない。
延喜神名式に丹羽郡生田神社、本国帳に従三位生田天神とあり「生田大明神覚書」に「社内年貢地庄屋書上に境内一反六畝歩村除、此社は天平勝宝四年壬辰年(752)鎮座の由」とある。
明治5年8月25日郷社に列せらる。
例祭日 4月12日(前後日曜日)
社殿
本殿 神明造0.66坪、幣殿3.99坪、拝殿 8.57坪、社務所10坪、境内坪数780坪、氏子数 80戸」
「延喜式」は平安時代中期の延長5年(927)成立の法制書全50巻で、うち巻9・巻10が全国の神社2861社・3132座をまとめた神社一覧表で、「神名帳」とも記され、伊勢神宮を頂点として官幣社(名神大社、大社、小社)、国幣社(大社、小社)と神々を序列体系化したものです。
ここに名が載る神社を、延喜式に名が載る神社「式内社」として格が違うものとして尊ぶようです。
明治に入り近代社格制度として新たに神社の等級化が行われたが敗戦と共にそれも廃止され、「延喜式」は旧社格制度として神社の歴史や格式を知るうえで引用されています。編纂当時の丹羽郡22座(大1座・小21座)の中に生田神社の名がある。
「尾張徇行記」の井上庄芝原村にも「生田大明神、覚書二社内年貢地○庄屋書上二、境内一反六畝步村除、此社ハ天平勝宝四壬辰年鎮座ノ/由申伝ヘリ○府志日、生田天神祠、在芝原村、今称生田大明神、延喜神名帳に、丹羽郡生田神社、本国帳日、従三位生田天神、集説曰、倉稲魂神」とありました。
現在の祭神は機織りの神「稚日女命」です。

鬼板には生田の文字、懸魚と六葉の上の破風には桜の装飾が施され、見た目より細部の意匠にこだわっているようです。

肘木と龍の透かし彫り。

拝殿から祭文殿の眺め。

狛犬と祭文殿。

子持ち、毬持ちの狛犬。
寄進年は確認していませんが、黒ずんだ石の色合いや台座の飾りなど貫禄を感じさせます。

棟には6本の鰹木と内削ぎの千木が施されています。

社殿左に境内社が纏められています。
燈籠の竿には「生田大明神」と刻まれています。

玉垣の正面が鳥居になっており、遠目からでは分からなかったが、二社の間に石の社も祀られており、3社祀られています。
いずれも社名が見当たらず、どれが「生田大明神」で他の二社がなにか詳細は不明です。

本殿後方から社殿全景。
延長5年(927)の延喜式に名を連ね、長い歴史を持つ生田神社。
今も綿々と受け継がれ、地域の信仰の拠り所として静かに佇んでいます。
一宮市千秋町『生田神社』
延長5年(927)の延喜式に名を連ね、長い歴史を持つ生田神社。
今も綿々と受け継がれ、地域の信仰の拠り所として静かに佇んでいます。
一宮市千秋町『生田神社』
創建 / 不詳
祭神 / 稚日女命
境内社 / 不明社3社
氏子域 / 千秋町芝原
例祭日 / 4月第2日曜日
所在地 / 一宮市千秋町芝原石原291
八幡神社から生田神社鳥居まで・車ルート / 八幡神社から東の県道63号線を北上、一つ目の信号で右折、250m直進した左側。
参拝日 2025/8/21
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氏子域 / 千秋町芝原
例祭日 / 4月第2日曜日
所在地 / 一宮市千秋町芝原石原291
八幡神社から生田神社鳥居まで・車ルート / 八幡神社から東の県道63号線を北上、一つ目の信号で右折、250m直進した左側。
参拝日 2025/8/21
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