豊田市小峯町の御鍬神社から次の目的地の豊田市田茂平町地内の八幡神社を目指します。
御鍬神社から西に向かい広瀬橋を渡り、西広瀬町交差点を直進、県道355号線を約10分ほど北上した田茂平町地内の飯野川右岸に鎮座します。

県道を左折し、平地地内の住宅地の細い路地を奥へ奥へと、進むと写真の八幡神社の社頭に突き当たります。
赤い車が止まる右手の道はそのまま境内に繋がっています。

社頭全景。
鳥居の先から境内に続く石段が上に伸びていますが、倒木の危険があり通行禁止になっており、右の道から境内に向かいます。

内容は愛知県神社名鑑(1992)の「平地 八幡神社」の紹介文を踏襲したものでした。
『十五等級 八幡神社 旧村社
鎮座地 西加茂郡藤岡町大字田茂平字平地1
祭神 品陀和気命
由緒
創建は明らかでないが、社蔵の棟札に奉御建造 若宮八幡大菩薩 元禄16癸未年(1703)12月吉祥日とあり、この時が創建とも考えられる。
江戸時代は猿投山下四ヶ村の中第二位の社頭とて近郷の崇敬をあつめる。
明治5年10月村社に列格した。
平成元年10月社殿を改築した。
例祭日 10月17日
社殿 本殿神明造、祝詞殿、拝殿
氏子数25戸』

鳥居扁額。

鳥居から先の石段。
確かに何本か参道側に傾いており危険かもしれない、右の参道から境内に向かった方が賢明だ。

右の参道から境内に向かう途中で見かけた獣捕獲用の罠。
熊を対象にした厳ついものではなく、猪などを対象にしているようで、扉は下りており、中を覗いてみたが獲物は入っていなかった。
このあたりには、捕獲が必要な獣が確実にいるという事です。

静まり返った境内に鎮座する八幡神社社殿全景。
社叢は程よく手入れされており、見通しの良い明るい境内が広がっている。
罠を見た後だけに、周囲の様子がひときわ気にかかる。

境内左手水鉢と境内社。

左側に招魂之碑、右側に境内社が祀られています。

境内社本殿、社名につながるものが見当たらず、ここでは不明社としておきます。

拝殿正面全景。

拝殿前を守護する狛犬。

拝殿から先の様子は見通せないですが、航空写真で見ると拝殿の先の平入の祝詞殿とひとつになっているようです。
祭神は品陀和気命(八幡大菩薩)で武神として武士からの崇敬が厚かっただけに、江戸初期の尾張藩幕臣の影響があったのだろう。
このあたりは更に地史に目を通す必要がありそうです。

境内から通行止めの石段と社頭を見下ろす、やはり冒険はやめてきた道を戻ろう。

暑い日が続きますが、社叢は粛々と秋の装いを始めているようです。
豊田市田茂平町 八幡神社
創建 / 元禄16年(1703)
祭神 / 品陀和気命
境内社 / 不明
氏子域 / 豊田市田茂平町
例祭日 / 10月17日
所在地 / 豊田市田茂平町平地1-1
御鍬神社から八幡神社まで・車ルート / 西に向かい広瀬橋を渡り、西広瀬町交差点を直進、県道355号線を約10分、3.4km北上し田茂平町地内で左折。
参拝日 2025/9/8
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