前回掲載した尾張多賀神社。
社頭の前の多賀神社西交差点を右に進み国道247号線を北に向かい61番札所 御嶽山 高讃寺を目指します。
ほぼ直線のルートですが、微妙にアップダウンが続く2km越える道のりです。

多賀神社西交差点から200mほど先の川面で見かけた光景。
多賀神社では沢山の蟹のモニュメントがありましたが、ここの川面には数えきれないほどの亀が群れをなしていました。
外来種の亀ですが、ここまで集まると気持ち悪さすら覚えます。

多賀神社から約30分、西阿野交差点の東角付近に鬱蒼とした竹藪が見えてきます。
ここが目的地、61番札所 御嶽山 高讃寺です。
ここは以前にも訪れたことがあり、過去の記事でも掲載した場所です。

竹藪の南側に「新四国61番札所」「御嶽山 高讃寺」の石標があり、参道が杜の中に伸びています。

高讃寺の印象は寺叢の竹藪と池の中に隠された仁王像、観音堂の天井絵が印象に残っています。

参道中ほどの仁王門。

掛けられた額の文字は今回も読み取れず、山号額か?

左右の間には知多半島木造彫刻最大とされる高讃寺の仁王像を安置する。
作者・製作年代は不詳ながら、作風から鎌倉時代のものとされ、戦国時代の一時期、戦火から免れるため、池に沈められ難を逃れたとされます。
前回訪れた時から4年経ていますが、大きな劣化もなく、何度見ても見ごたえのある姿をしています。
以前は、色鮮やかに彩色されていたと思われますが、今の姿が一番いい。

昔、樽水本宮山の前方下の御嶽の池の中から引き揚げられた仁王様。
大勢の村人が話し合い樽水洞雲寺へ運ぼうと綱を引いたり、後ろから押すなどした。
しかしどうしても動かず弱り果て、高讃寺の仁王様だ、高讃寺へ運ぶ事で話が纏まり、「それ引け」と引いたところ、それまでビクともしなかった仁王様が足でも生えたように軽く動き、無事高讃寺に安置できめでたし〃。
注・戦国の天文6年(1537)織田、今川両氏の戦火を逃れ三岳の池の中へ、幾数年後の江戸初期寛文年間現在地へ「池の中から出て来た仁王様」が眼前の此の仁王様」

仁王門は寄棟瓦葺の八脚門。

参道右の堂の中には、弘法大師の像が安置されています。
堂に掲げられた額は色褪せて読めない。


大師像と後方に不明社が祀られています。

『御嶽山 高讃寺
宗旨 天台宗(天台法華円宗)
総本山 比叡山 延暦寺
開創 白鳳12年(684)
天武天皇勅願寺として行基菩薩が現在地より北東1キロ、三岳の地に天竺伝来の香木で本尊聖観世音菩薩を始め、多数の仏像を彫刻安置 三百の堂宇を有する七堂伽藍完備の巨刹であった。
戦国の世、天文6年(1537)に織田信秀、今川義元の戦火有り堂塔末坊の大半を失い、文録年間(1592~1595)に又、一部兵火、焼失、江戸中期寛保年間(1741~1743)明治31年再度失火。
今に伝わる寺宝は
愛知県文化財指定の木造聖観世音菩薩立像 一躯 平安時代。
木造阿弥陀如来立像 一躯 平安時代。
木造仁王像 二躯 鎌倉時代。
他に伝承の大涅槃図一幅 兆殿司三十六才作。
両界大曼荼羅 各一幅 室町時代。
陶製手洗い鉢一 安永年間 尾張公御庭焼。
古来霊験著しく祈願成就、福智円満の大悲大慈の本尊聖観世音菩薩を始め、数多くの佛えの帰依渇仰する人頗る多し。
因みに現住職は九十八世である。(平成元年) 』

参道正面が寄棟瓦葺の観音堂。

外陣の格子天井には白い顔料で花や龍が描かれており、明治、大正、昭和に奉納された富士登山記念の額が掛けられています。
内陣には黄金色の厨子のなかに安置されている大師像、観世音菩薩、千手観音像が安置されています。
内陣の写真は、過去記事に載せていますので、そちらをご覧ください。

はりあげて ほとけのくどく こうさんじ あのよにまでも ひびきわたらめ
次の目的地62番札所洞雲寺へはここから1.7km程西の常滑市井戸田町になります。
愛知県 知多四国巡礼 第8回:61番札所 御嶽山 高讃寺
宗派 / 天台宗
創建 / 684年(白鳳12)
開山 / 天武天皇
開基 / 行基
本尊 / 聖観世音菩薩
札所 / 知多四国八十八カ所61番・知多西国三十三所12番
所在地 / 常滑市西阿野字阿野峪71-1
多賀神社から高讃寺 / 多賀神社から国道247号線を右に進み、西阿野交差点北角。距離2.2km・徒歩30分。
参拝日 / 2025/10/21
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過去記事
・知多四国八十八箇所霊場六十一番札所 「高讃寺」