62番札所・洞雲寺から次の63番札所・大善院へは、北へ約1.7km。
途中、「世界のタイル博物館」の前を通り、県道34号線を右折して200mほど進み、奥条6丁目の信号を左に入った丘陵地に鎮座しています。
移動時間は約25分、道のりはほぼ平坦ですが、緩やかなアップダウンがあります。

常滑市奥条地区の道筋の突き当りに大善院が見えてきます。

63番札所・補陀落山 大善院の全景。
車で訪れても左側に駐車場があり、ありがたい。
4年前に訪れて以来、こちらに参るのは2回目、前回の様子は過去記事にリンクを貼っておきます。
正面には大善院のシンボル「イブキ」が、今もそびえ立っています。

大善院境内に続く石段、石柱門には山号と院号が刻まれています。

正面の大善院本堂。

4年前と比較しても老朽化は進んでいるようで、瓦葺の方形造りとみられますが、ブルーシートに覆われ痛々しい姿を見せている。

本堂の戸は閉じられており堂内の様子はみることができなかったが、本尊の11面観音像は2026年3月15日に御開帳されるようです。
『由緒
大善院の歴史は、天武天皇の時代、常滑村の南部、御嶽山一帯に七堂伽藍三百坊の僧院が創建されたことにさかのぼります。
その後、坊がしだいに荒廃したことを嘆いた養春上人が、一坊の本尊十一面観世音菩薩を拝し、観音様の浄土にふさわしいこの地に御像を移したのが始まりです。
室町時代の文明元年(1469)には、常滑城初代城主水野忠綱公が、大善院を本坊とする六坊を再建。
その子息で、出家した興覚法印が中興開山第一世として寺院復興の基盤を築きました。
境内に大きく枝を広げ、緑の陰で御堂を包むイブキの木は、この時に植えられたものといわれています。
明応3年(1494)には、本院が常滑城の鬼門に当たることから中の宮牛頭天王が寺内に奉祀され、今も鎮守となっています。』

本堂左の「四国八十八箇所御砂踏霊場」。
ここから本堂裏手にかけて各札所の石仏が安置されています。


その左に境内より更に高台に続く石段が伸びています。
今回は参拝していませんが「常滑大善院総鎮守 中の宮」に続きます。

大善院のイブキ。
樹齢600年を超えるとされ、県の天然記念物に指定されています。
一時は樹勢が衰え、根接ぎや土壌改良により回復し現在の姿を取り戻したようです。

本堂右の大師堂と小さな祠は厄除大師。

厄除大師。

大師堂内。
五鈷杵の先の堂内は4年を経て、更に作品が増えているようです。

正面に弘法大師像、後方の厨子の中に本尊の十一面観音、脇侍の不動明王、毘沙門天の三尊を祀ります。

600年を経て、今も樹勢は衰えていない。

その下の手水舎と石仏群。

不明社と亀も健在だ。

イブキ解説と不明社。

前回訪れた時に気に留めなかったのか、常滑焼の地蔵が安置されていた。
いつ訪れても変わらないことは嬉しいものですが、大善院は変わってもらいたい寺のひとつです。

じゅうらくの だいぜんいんもうできて ほとけのりやく うくるうれしさ
愛知県 知多四国巡礼 第8回:63番札所 補陀落山 大善院
宗派 / 真言宗
創建 / 不明(文明元年再建)
開山 / 興覚法印
開基 / 養春上人
本尊 / 十一面観世音菩薩
札所 / 知多四国八十八箇所63番、
所在地 / 常滑市奥条5-20
参拝日 / 2025/10/21
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過去記事
・知多四国六十三番札所 『補陀洛山 大善院』