白龍神社の社頭を後にし、常滑本町の細い通りを50メートルほど進むと、街並みに溶け込むように佇む寺院が現れます。
そこが第八回歩いて巡拝 知多四国の最後の札所「64番札所 世昌山 宝全寺」です。
所在地は常滑市本町2-248。

宝全寺の門前と伽藍全景。
門前の狭い道筋は常滑街道で街道に面し玉垣と石柱門が建っています。

門前から境内の眺め、正面の寄棟瓦葺の建物が本堂となります。
自身としては今回が2回目の訪問になり、前回と比較しても伽藍に変化はないようです。
因みに、前回訪れた際の記事リンクを最後に貼っておきます。

境内左には三十三観音堂と十王堂、秋葉三尺坊大権現堂、弘法堂とその右に三宝荒神様の小さな祠があり、正面に金毘羅堂と続きます。
門前右には地蔵堂と手水舎があります。

むくり屋根の向拝を持つ三十三観音堂と十王堂。
堂内左には十王が並び、中央に弥勒菩薩と釈迦如来の姿、右に三十三観音が安置されています。
この二体のお地蔵様は「いぼ取り、がん封じ地蔵」と呼ばれ、近隣の墓地で六地蔵として祀られていた内の二体だと云います。
堂内左には十王が並び、中央に弥勒菩薩と釈迦如来の姿、右に三十三観音が安置されています。


この二体のお地蔵様は「いぼ取り、がん封じ地蔵」と呼ばれ、近隣の墓地で六地蔵として祀られていた内の二体だと云います。
祈願作法は既に奉納されている小石を持ち帰り、患部をこするとご利益を得ることができ、治れば借りた石を倍にしてお返しするものらしい。
こうした悩みを持つ方には御利益があり、遠方から訪れる方もあるという。
足元の二体のお地蔵様は文政、天保のころに作られたもの。
足元の二体のお地蔵様は文政、天保のころに作られたもの。

宝全寺は曹洞宗の寺院で、本尊は十一面観世音菩薩。
由緒と歴史
『常滑市誌』(1965〜1968年編纂)によれば、宝全寺は、天正元年(1573)に北条光明寺八代・吟法龍公和尚を開山として瀬木村に創建されており、明治36年(1903)に宝全庵から宝全寺に改称し、今日に至っている。
本尊は十一面観音である。
さらに、『尾張徇行記』(1790〜1820)には次のように記されています。
『宝全庵在府志曰 在瀬木村、曹洞宗、属天沢院、此寺ハ草創ノ由来ハ不知、龍公和尚ヲ開山トス』とあり、この記録から、当時は宝全庵と呼ばれ、曹洞宗に属して天沢院の末寺であったこと、また草創の由来は不詳ながら龍公和尚を開山とする伝承があることが確認できます。
因みに、『尾張名所図会』(1830〜1844)には宝全寺の記載は見られず、史料により偏りがあるようです。
相持院との関わり
前回掲載した65番札所「相持院」と宝全寺の両寺院は曹洞宗に属し、明治初年の神仏分離・廃仏毀釈の際、相持院は一時的に宝全寺へ合併された史実があり、地域の寺院が時代の荒波を越えて信仰を継承してきた証でもあります。
由緒と歴史
『常滑市誌』(1965〜1968年編纂)によれば、宝全寺は、天正元年(1573)に北条光明寺八代・吟法龍公和尚を開山として瀬木村に創建されており、明治36年(1903)に宝全庵から宝全寺に改称し、今日に至っている。
本尊は十一面観音である。
さらに、『尾張徇行記』(1790〜1820)には次のように記されています。
『宝全庵在府志曰 在瀬木村、曹洞宗、属天沢院、此寺ハ草創ノ由来ハ不知、龍公和尚ヲ開山トス』とあり、この記録から、当時は宝全庵と呼ばれ、曹洞宗に属して天沢院の末寺であったこと、また草創の由来は不詳ながら龍公和尚を開山とする伝承があることが確認できます。
因みに、『尾張名所図会』(1830〜1844)には宝全寺の記載は見られず、史料により偏りがあるようです。
相持院との関わり
前回掲載した65番札所「相持院」と宝全寺の両寺院は曹洞宗に属し、明治初年の神仏分離・廃仏毀釈の際、相持院は一時的に宝全寺へ合併された史実があり、地域の寺院が時代の荒波を越えて信仰を継承してきた証でもあります。

むくり屋根の向拝を持つ寄棟瓦葺の64番札所弘法堂。

右の小さな祠が三宝荒神様で更に右に金毘羅堂。



宝積む全き寺の鐘の声 寂滅為楽と響く入相
さて、今回最後の札所も回り終え、ここから常滑駅方向に向かいます。
愛知県 知多四国巡礼 第8回: 64番札所 世昌山 宝全寺
開山 / 吟法龍公和尚
本尊 / 十一面観世音菩薩
所在地 / 常滑市本町2-248
白龍神社から宝全寺 / 白龍神社から南へ進む。50m、約1分。
参拝日 / 2025/10/21
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・愛知県 知多四国巡礼 第8回:白龍神社
過去記事
・常滑市 「世昌山 宝全寺」 知多四国六十四番札所
本尊 / 十一面観世音菩薩
所在地 / 常滑市本町2-248
白龍神社から宝全寺 / 白龍神社から南へ進む。50m、約1分。
参拝日 / 2025/10/21
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過去記事
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