善光寺街道と水屋をめぐる VOL7 『水屋』

国道19号線を春日井方向に向かう、庄内川に架かる「勝川橋」手前。
国道を挟み瀬古、幸心地域に分かれる。

庄内川矢田川に挟まれたこの地域は『瀬古村輪中』と呼ばれた低湿地帯。
河川の氾濫による洪水に見舞われた記録はこのあたりの神社仏閣の由来の中で良く出てきます。
このような地域で住まうための自衛策として、石垣を高く築きその上に建物を建てた。
洪水時にも冠水せず、一時的避難場所として建てられた建物を水屋と呼ぶそうです。

このコースで紹介されているのが『東春酒造』敷地北側にある建物。
売店駐車場横の細い路地を少し中に入るとみる事が出来ます。
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まるで城壁の様に積み上げられた土台の上に、白壁が印象的な蔵が建てられています。
ここから少し歩き、庄内川の堤に立ち川面とこの地域の土地の高さの違いを見て下さい。
天井川」、排水設備の整備されていない時代、水屋を作りたくなる同機は充分理解できます。
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この近隣には複数の水屋が残っていますので見て回るのも楽しいかと。



東春酒造
愛知県名古屋市守山区瀬古東三丁目 1605番地
TEL 052-793-3743
http://www.azumaryu.co.jp/
 緯度35°12'43.71"N  経度136°56'41.34"E
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日本酒好きな方
好みでのお勧めですが、ここの酒はキレがあり好きな酒です。