『大久佐八幡宮』 奉納絵札を訪ねて


小牧市東部、桃花台から車で10分程東へ、国道196号線沿いの長閑な田園地帯に『正一位大久佐八幡宮』は鎮座する。
イメージ 1
一の鳥居から境内へ、参道を覆うように木々が重なり合う。
二の鳥居から木陰の中を先へ

イメージ 2
左に社務所(上段左)、正面から拝殿が直視できないよう蕃塀が設けられている(上段右)。
三の鳥居から蕃塀、拝殿の全景を覗う(下段左)。

イメージ 3
三の鳥居右にある手水舎、龍神様から御神水が流れ出る。

イメージ 4
拝殿前のスリムな狛犬(上段)と本殿を守るふくよかな狛犬(下段)

イメージ 5
拝殿正面より、茅の輪くぐりの時期なんですね。

イメージ 6
大久佐八幡宮由緒書きと『三十六歌仙絵札』の解説。
16世紀末の豊臣家が権勢を誇った時代に社領の全てを没収されたが、慶長年間(16世紀末~17世紀初頭)当地に移転。

イメージ 10
拝殿内部には平安時代の和歌の名人36人の絵札『三十六歌仙』を描いた絵札が掲げられいます。
イメージ 11
江戸麹町(現在の東京都千代田区)に住む池田屋吉兵衛によって奉納されたと云われ。
本来は36枚あるものですが、4枚(小野小町藤原敦忠遍昭、素性)が欠けている。
 長年拝殿の壁に掛けられていたことから、風雨にさらされ、損傷が激しく、和歌も読み取る事は出来ないが、当時の色彩は今も見て取れる。
1987年の拝殿修理の際に取り外され大切に保管されている、現在は絵札の写真が掲示されている。

イメージ 7
拝殿から社殿、本殿を望む、木々に包まれた本殿を横から眺める。(写真下)

正一位大久佐八幡宮
創建  /  不詳
社伝によると、もっとも古い記録は「清和天皇在位の871年の重陽の日(9月9日)に、神輿行列や流鏑馬などが行われた」とある。
御祭神  /   大鷦鷯命(仁徳天皇)、誉田別命(応神天皇)、息長足姫命(神功皇后)

イメージ 8
境内合祀 / 熱田社、津島社、蚕霊(こだま)社(写真上段左)、金刀比羅社(写真上段右)、
          御嶽山遥拝所(写真下段左)、鍬神社、神明社(写真下段右)

イメージ 9
拝殿右側には『大久佐稲荷神社』があります、参道の先にはお狐様が守る祠があり、小さな子狐がひしめき合っています。

正一位大久佐八幡宮、長閑な田園地帯に杜に包まれ、江戸時代の奉納札が見られる神社
撮影2017/07/18

所在地 / 愛知県小牧市大字大草2784
アクセス / バスでのアクセスは可能ですが、車で行かれる事をお勧めします
虫よけスプレーはお忘れなく