岩村醸造『女城主』

紅葉にはまだ少し早い岐阜県恵那市岩村の蔵元「岩村醸造」を訪れる
戦国の世に翻弄された女城主「おつや」が統治した城下町は、今も当時の情緒ある風情の街並みが残ります
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蔵元はその本通りに面し、杉玉が自ずと目に入ります
間口はそれ程広さを感じませんが、その奥行きは国道まで接しています
創業以来作られてきた「ゑなのほまれ」より、最近は「女城主」の名で知られるところです

HPからの抜粋ですが
「酒蔵の創業は天明7年(1787年)と伝えられており、当時は岩村藩御用達の運送業を本業とし、酒造業は副業でした。明治になり岩村藩が消滅したことで酒造りを本業とした」そうです
200年の歴史ある蔵元です
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水の湧出が豊富な岩村
仕込みに使う水は400年前に掘られた2本の井戸から汲み上げた井水を使用し続けています
この水は岐阜県の「名水50選」にも選ばれているもので、この水が育む米と共に女城主は生まれます
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岩村は、岩村城下町移転に先んじ、生活用水、防火用水を目的とした都市計画の一環から、現在の本町通りに疎水を設け、そこから街並みを建設したそうで、天正疎水と呼ばれます
疎水は今も綺麗な水を供給し蔵の内部にも流れ、岩村の水資源の豊かさはこんなところにも表れています
内部は通路にトロッコ用レールが設けられ蔵まで敷かれていま(なんと人にやさしい配慮だこと)
ほんのり麹の香りも漂い、おいしい酒ができるのも頷けます
酒を飲み楽しむ
それがどのような風土から生まれるのか蔵元を訪ねる
これも酒の楽しみの一つ
酒蔵見学は無料なので奥まで覗いて見ましょう
売店で利き酒もさせて頂けます、気に入った銘柄を今夜のお供にされては如何でしょうか
岩村醸造
住所 / 岐阜県恵那市岩村町342
℡ / 0573-43-2029
アクセス / 中央自動車道恵那ICより約30分



価格:
1,470円


(2017/11/01 16:44時点 )