紅葉の見頃も近い『相応寺』

名古屋市千種区姫池通り
日泰寺、台観寺、西蓮寺、城山八幡宮等など多くの神社仏閣がある通りです
相応寺もこの一画に鎮座します
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昼過ぎまで降りしきった雨も止み、3時前だというのに薄暗い空
姫池通りを行き交う車もライトに灯が入ります
相応寺はこの通りから東に1本入った傾斜地に鎮座します
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登り始めると右手に重厚な相応寺総門が見えてきます
このお寺​名古屋場所​の際には八角部屋(壱岐の海)の宿舎ともなっています
時期になると総門の前には幟が立ち並びます
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総門と本堂の額は尾張藩主德川義直の直筆とされています
総門からは雨上がりの中に霞む山門と鐘楼が浮かび上がっています
紅葉も色付き始めているようです
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総門から境内へ手入れされた庭園を眺めながら山門へ
夏に訪れた際は屋根がシートで覆われ修復工事中?と思っていましたが
未だにシートはかけられたまま、劣化を抑える応急対策の様です
昭和9年、東区山口町から本堂、総門、山門、鐘楼等が移建されたもの
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維持には行政の支援が望まれますね、歴史を重ねた建築物を朽ち果てさせるのはあっという間
山門脇の紅葉も赤く色づきはじめ、曇天ならではの落ち着いた色合いを見せています
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山門の石段脇にある不動の瀧の看板と傍らにある石仏が苔むした庭園の緑の中に佇んでいます
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石仏の奥にある不動の瀧
ここから流れ出た水は境内の池に導かれているようです
雨後の割には滝は枯れていました
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山門から石段を登る
その先に紅葉を前に鐘楼が見えてきます、紅葉するといい写真撮れると思います
それにしても苔の緑が鮮やかです
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石段は左に折れます、脇には水盤と地蔵が並んでいます、どれも愛嬌のある顔つき
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石段の先は本堂、境内は木々の落葉が彩を与えています
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水盤から本堂を見る
本堂は高く積まれた擁壁の上に鎮座しています
移築の際、京都の清水寺の清水の舞台を模して、本堂前に舞台が造られたそうです
残念ながら戦災で焼失したようです
高低差のある敷地からは覚王山方向が良く見渡せます、残存していればさぞや見応えが
あったでしょう
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本殿扁額は総門同様、義直の直筆
瓦の葵の紋、相応寺は家康の側室「お亀の方」の菩提寺

赤で彩られた相応寺、趣のある寺だと思います

相応寺
宗派 / 浄土宗(京都知恩院末寺)
本尊 / 阿弥陀如来
創建 / 1643年(寛永20)東区山口町に建立

住所 / ​名古屋市千種区城山町1-47
アクセス / 名古屋市営地下鉄 東山線 覚王山駅より徒歩約15分
HP  /    http://www.sououji.com/index.html