『鉈薬師』月に1回の円空仏公開

『鉈薬師』

覚王山日泰寺」で毎月21日行われる縁日、その時のみ「鉈薬師」は一般に公開されます
 名古屋市の「千種公園とみずのみちめぐり」コースの一つともなっています
地元で育ったおっさんですが存在は認識していましたが初めて内部を見せて頂きました
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普段は固く閉ざされた門も21日は開いています
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これまでこの案内板だけを眺め気にして何十年、今日はようやく内部を見る事ができます
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薬師堂
 満を持して、初めて入るこの感覚ご理解頂けないでしょう
尾張二代德川藩主「光友」の支援により当地へ移転されたものですが、もとは我家の菩提寺に鎮座していたらしく、縁のあるものと知った時からいつかは訪れたいと思っていました  
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ずっと気になっていた山門前の像も間近に見る事が出来ました
 大陸の香りがプンプン漂います
これに酷似した像、どこかで見かけた像(・・・・・聞き流して下さい)
 尾張藩徳川義直の御用医師を勤めた、明国の帰化人で張振甫によって建てられたものです
近隣の振甫町の名はここから来ていると云われています
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鯱が飾られた山門
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山門の扉には三つ葉葵の紋が彫られています
 尾張德川家との関係性が現れています
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山門から鉈薬師までの短い参道に置かれた石碑群
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宝型造りの醫王堂、鉈薬師の拝観客は次から次に訪れ途切れる事はありません
 そうでしょう、月に一回の拝観日、しかも拝観時間は10:00~14:00まで
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醫王堂(いおうどう)と記された扁額
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上は外から撮った絵ですがPCで調整し堂内が浮かびあがってきました
 堂内には撮影禁止の張り紙もしっかり貼られています
じっと人波が途切れるのを待っていたところ、拝観日の当番の方でしょうか
 先輩に声をかけて頂く
「長い事何してんの?」
 「円空の十二神像を拝観しに来ました・・・・・写真なんかもダメですよね?」
「ストロボ焚かなければ・・・」後はボディートークで云われましたが
 厚意を無にしたくないので掲載は控えます
堂内には三つ葉葵の紋が入る提灯が吊るされ
 右に円空仏が6体、左に7体祀られ、間近に見る事ができます
これらは名古屋城築城時の余材を使い、鉈一本で彫られたといわれる十二神将、日光、月光菩薩が拝観できます
 本尊の薬師如来坐像を除き全てが円空作と云われます
3時間程滞在し円空の魂を込めた作品を目に焼き付けてきました
 我家の菩提寺と縁のある「鉈薬師」「円空仏」また会いにきます
じいちゃんも元気でネ

『鉈薬師』
創建 / 1669年(寛文9)
本尊 / 薬師如来
住所 / 愛知県名古屋市千種区田代町四観音道西
アクセス / ​名古屋市市営地下鉄東山線覚王山下車徒歩15分
拝観日 / 毎月21日 10:00~14:00