『正念寺』芭蕉の句に老婆のもてなしへの感謝を感じる


春日井市中町、木曽街道沿いの正念寺を訪れてきました
 名鉄小牧線上飯田から電車に揺られ春日井駅に到着
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春日井駅から西へ
県道102号を左折し木曽街道(上街道)へ向かいます
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右折して直ぐ
今上天皇が立ち寄られた「御駐輦碑」があります
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県道102号線の木曾街道(上街道)を小牧方向に眺める
 上街道は江戸時代の尾張藩名古屋城下東片端から
中山道伏見宿を結ぶ目的で作った街道
写真では水平に見えますが緩やかな上り坂です
穂麦坂と呼ばれるそうです
 左側に燈籠が見えています、どうやらあそこのようです
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右の燈籠(昭和29奉納)の奥にしめ縄が掛けられています
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しめ縄の先には南を向いて祀られる社が一つ
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歩道沿いに石標が一つ「芭蕉句碑」と彫られています
 その右に句碑があります
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この句碑は1685年(貞亨2)当地を訪れた芭蕉
正念寺に近い農家に泊めてもらったそうです
端境期でなにもない時期
空腹の芭蕉に農家の老婆が大麦を青刈りし、餅のようにした
 「青ざし」を精一杯の志として振舞ったそうです
芭蕉はそれに喜び、詠んだ句が刻まれています
「いざともに 穂麦喰わん 草枕 芭蕉翁」
写真だと読み取れませんね
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境内に戻りましょう、右側に簡素な御堂があります
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中には地蔵が二体祀られています
 手前の地蔵はおだやかに微笑んだ表情に見えます
この表情、常に心掛けたいものです
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地蔵からさらに奥の右側に本堂
 扁額も寺号標も見当たらない
ぐるっと周辺を一回りしました
グーグル先生の導きは間違いないようです
 とはいっても、これ以上立ち入るのはやめておきます

老婆のおもてなしと木洩れ陽にぬくもりを感じた正念寺です

正念寺
創建 / 不明
宗派 / 浄土宗
本尊 / 阿弥陀如来
住所 / 愛知県春日井市中町57