
道沿いに堂の正面があるものと勝手に決めつけていたので前を素通りしていました
周囲は住宅街で地蔵堂は民家と月極め駐車場の狭い空き地に祀られています
民家の建物かと見まごうばかりの祠です

堂の前に来て初めて納得、フェンスと堂には僅かな隙間がある
なるほど、ここから拝むのね、しかし屈んで拝むにはきついかなァ

『新田開発の頃、当時の鳴尾村庄屋・永井隆により水門・堤防工事を行った際に、堤に枯れた松を植え根元に石地蔵を祀ったのがこの地蔵と言われます
江戸時代に発行された水袋新田絵図・大江通南西角に、「水袋新田鎮守社加霊松神社・星宮神主神事」の文字と一本の大松と祠が描かれていると云われます
この地蔵さまはこの祠に祀られていたもののようですが1943年(昭和18)の大江川改修工事のときに、現在の場所に移されました』
祠の内部には東を向いて祀られる一体の地蔵様、表情は風化により窺い知れませんが右手の錫杖は今でもそれと分かります
江戸時代から始まった新田開発、それに伴い変貌するこの地を見守って来た地蔵様ですね
住所 / 名古屋市南区神松町1-24
アクセス / 名鉄常滑線「大同」下車、北へ徒歩15分
