天白区塩釜口界隈 #2 『鹽竃神社』

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地下鉄桜通線塩釜口」出口に掲げられた周辺の史跡案内
今回の目的地は「塩竃神社
駅名の「塩釜口」の由来もこの塩竃神社への参拝口から付いたと云われています
視界の開けたところから南を見ると、緑の濃い小高い丘陵地、「御幸山」を目指します
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御幸山近隣は傾斜地を造成し、擁壁の建てたそんな住宅地が広がります
若い頃に何度か訪れたこの道、そこを歩くのは初めて、何れにせよ坂が続きます
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坂の途中の塩竃神社案内板
駐車場はこの先左です、鳥居を目指しここで左に折れます
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下り坂が妙にうれしい、目指す鳥居はこの先です
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右側に南向きに石鳥居、鳥居に覆いかぶさるように杜が迫ります
「鹽竃神社」の社号標
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参道の石段は登りながらくねくねと曲がり境内へ続いて行きます
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参道の上を覆う緑は木陰を作り、涼やかな心地良い風が吹き抜けます
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石段途中の右側に小さな鳥居、白龍神社です
嫌な予感がする
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龍と付くだけに長い物がいるものと想像しました
想像は外れ、社前にはシルエットだけ見ればパーマの効いた長髪の狛犬?らしき方が
それにしても山の中腹に龍を祀る?
御幸山の東を見下ろすと眼下に植田川(天白川)が流れています
元八事地域を河川の氾濫から守護する目的で創建されたものなのか?詳細の分からない白龍神社です
確かだったのは長い物はいなかった
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上段
龍神社から石段は左に折れ山門の先に鰹木が見えて来ます
どうやら境内の様です、石段から見る拝殿
下段
安産祈願で知られる塩竃神社、拝殿で拝む一人の女性の姿は絵になる、そんな神社だと思います
ここにおっさんはミスマッチ
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石段を上がりきると左に手水舎と手水鉢、龍はいませんが静水は清らか
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上段
山門から見た塩竃神社全景、息子達がお世話になった神社です
あれから随分時も流れ、当時の印象が思い出せません、こんなに綺麗だったか
下段
拝殿全景
シャープな印象の5本の鰹木と外研ぎの千木に視線が魅かれる
男神をお祀りしているようです
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拝殿から本殿
こんな綺麗だったかな?

塩竃神社略記より
『御祭神は鹽上老翁神(しおつちおぢのかみ)
古事記日本書紀の海幸彦・山幸彦の神話等、神式天皇の御東征計画の神話等に見られ、遺憾なく博識ぶりを御発揮なさる教え導きの神とされております。
また、潮流を司る海路の神ともいわれ出産は潮の干満に関係していることから、安産守護神として篤く信仰されております。
御例祭  10月10日
御由緒
陸奥唯一ノ宮・東北鎮護の神社として篤い崇敬を集めている宮城県塩竃市の旧国幣中社塩竃神社』より弘化年間(1844~48)に愛知郡天白村豪農の山田善兵街が御分霊を賜り、当地に社殿を建立し、崇め奉ったのが起こりと伝えられています』

鹽上老翁神は製塩を伝えた塩づくりの神でもあります
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拝殿前のこの子達、風貌から20ウン年前にもいたに違いないでしょうが記憶にない

当時は夫婦で昇殿できたものも、HPによれば現在は妊婦さん本人のみとなっているようです
覚えているのは戌の日に安産祈願で訪れた大勢の妊婦さんとその中から名が読まれるのを聞き逃すまいと耳に集中していた事だけは覚えている

私の周辺では塩竃さんと伊奴姫神を祀る​伊奴神社​が知られていますが
少子化の昨今、こうした御祈祷のニーズは益々減っていくのかも知れない
その中でも上手にやっているのでしょう、安産祈願≒塩竃神社と認知度は今も高いようです

お祓いを済ませた腹帯を5ヶ月目の戌の日に巻くと安産に良いという事と子の成長を願う風習から
来ている訳で、戌の日に巻くのは犬が多産、安産である事に肖っている
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拝殿の扁額と鹽竈桜の神社幕
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広く綺麗に手入れされた境内に佇む拝殿と客殿
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客殿脇の手水鉢、 鉢の正面で龍が此方を見据えています
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拝殿右に掲げられた由緒書きと絵馬、人気の程が見て取れます
当日は時間も日柄も意識せず参拝に訪れましたが、参拝客も少なく境内に入れたのは幸運だったようです
開門は時間制限があり、AM8:00~PM3:00まで
戌の日は月に2~3回巡ってくるのでこの日は避ける必要がありそうです

何回かお世話になっていますが、何れも車で訪れていました
かみさんに「こんな綺麗だったっけ?」と尋ねる、彼女曰く「大昔の事だから・・・・・」
子も成長し、改めて鳥居から参拝に訪れ、忘れかけていた大昔の記憶を少し呼び戻す機会になったような
ところでかみさん、昨日の晩御飯のおかず「なんだった?」

塩竃神社
創建 / 1844~48年(弘化年間)
御祭神 / 鹽上老翁神
住所 / 名古屋市天白区御幸山1328
℡ / 052-831-1633
アクセス / 地下鉄鶴舞線塩釜口」下車、南へ徒歩15分程