地下鉄神前津近隣 Vol1 『日置神社』

名古屋市中区橘一丁目
国道19号線の東に接し「日置神社」が鎮座する
織田信長と所縁の深い神社である
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南側の日置神社鳥居前から境内の眺め
街中にありながら緑豊かな杜を持つ、境内へは、この他に西側と北側に参道入口があります
真夏の強烈な日差しを遮り、日陰を提供してくれる都会のオアシス
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鳥居脇の狛犬
戯れる子をあやす様な仕草が微笑ましい狛犬
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社号標と由緒書き、教育委員会の解説板
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上段 境内に入った左の一画、東向きに社が纏められています
下段 解説板を見落としたようです、分かりません
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玉垣で囲われた一画に葵の紋の飾られた橘社
尾張徳川家二代藩主瑞龍院殿光友公を祀り、津島社、熱田社、秋葉社が合祀されています
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参道の右の手水舎と手水鉢
静水は澄み、絶え間なく注がれています
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手水舎の左の古木は椨(タブ)の木
数百年の樹齢を刻み、以前は市の保存樹として指定を受けていたそうです
1999年(平成11)の台風で被害を受け現在の姿となってしまいました
しかし脇枝は今もしっかりと成長しています
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境内左脇にある日置神社
1560年(永禄3)5月、桶狭間の役に関する言い伝えでは、1560年(永禄3)信長は早朝に清州城を出て、日置神社に到り戦勝祈願を行った
軍勢の終結を待ち熱田神宮に向かい、その後桶狭間に向かったそうです
桶狭間で勝利した信長は、当地の神域に松千本を植えた事から、「千本松日置八幡宮」と崇められた
明治維新の際、社合を「日置神社」に改め、1871年(明治4)郷社に列格、同40年神犠幣帛料供進神社に指定され、同42年隣接の村社「新明社」を合併し相殿に配祀

現在、信長所縁の松は存在せず、1896年(明治29)に最後の松の根を漆で塗り固め保存、その一本からは香合が作られ、現在も保存されているそうです
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楽殿南側に繭のような二個の力石が並ぶ
左は「はちまん」と右は「いなり」と呼ばれ、この地で保存される同種の石では最大のものと云われます
古くは石占いから始まり、後に村の若者の試力の技具となり伝承されていった
江戸後期の文化・文政の頃が最盛期と言われています
因みに少し触れてみたがこれを抱え挙げる猛者がいた事に驚く・・・・・腰が幾つあっても足りない
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上段
拝殿方向の眺め、左が神楽殿、正面が拝殿の配置
日置神社は1945年(昭和20)に戦災を受け、1958年(昭和33)に社殿が再建、その後平成に入り拝殿の屋根が葺き替えられ現在の姿となったそうです
下段
拝殿右は日置龍神
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楽殿正面
当日は扉が閉ざされていましたので、以前撮った内部の写真を掲載します
内部は下段の様に見事な襖絵が描かれています、描かれた歴史は不明なれど、個人的にお気に入りの絵
今回訪れたのも改めて撮り直す事が目的でもありましたが、こればかりは
また参拝する機会を与えて頂いたと思う他ない

楽殿後方の建物は高顕寺
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上段 杜に包まれた拝殿全景
下段 拝殿前の狛犬は突っ込む余地なし、凛とした姿です
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日置神社の創建は定かではない
平安時代醍醐天皇の927年(延長5)に編算された「延喜式神名帳」に「尾張国愛知郡日置神社」と記される式内社として知られる
室町時代の1364年(貞治3)に成立した「尾張国神名帳」にも「従三位日置神社」と残る
中世に山城国石清水八幡宮男山から八幡大神を勧請して合祀した

御祭神 /  天太玉命 ・脇 応神天皇天照大御神 
境内社/ 日置龍神社、廣冨稲荷社・大黒恵比寿社
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拝殿の鈴と拝殿内から本殿方向の眺め、そこかしこに橘と麻の神紋
日置は、古代「日置部」の置かれたところが地名、社名となって残った、日置部とは暦(日暦)を司る役所、暦は農をはじめ、生産の全ての指針であった
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日置龍神
境内の椋(むく)に住む日置龍神を祀ったもの、蛇は、、、いない
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解説板を見落としたか?、廣冨稲荷社奥の院か?
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拝殿左の廣冨稲荷社
御祭神は宇迦之御魂神
1918年(大正7)京都伏見稲荷大社より勧請、創建された様です
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大黒恵比寿社
1961年(昭和36)出雲大社、三保神社から勧請、ここに創建された
祭神 / 大国主命事代主命
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拝殿の一番西側に芳勲塔
この地から戦場に散った軍人を祀るものか
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西の鳥居から参道を進むと、杜の中に佇む摂社と本殿・渡廊・拝殿の伽藍が良く見える
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二の鳥居前の狛犬、奥には三の鳥居が見えています
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伏見通に面した一の鳥居、ここから境内へは3つ鳥居を潜る事になり、表情の違う狛犬達に出逢えます
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北側境内入口、芳勲塔横につながり、境内は左方向となります
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御朱印(かみさん提供)
今回この御朱印日置神社再訪のきっかけでしたが、また来なくてはいけないようですね

日置神社
住所 / 名古屋市中区橘一丁目3番21号
℡ / (052)321-5241
アクセス / ​市営地下鉄名城線 上前津下車 西に15分程​