和歌山県「高野山」day1

8/25~8/26
かみさんの希望で和歌山県高野山へ行ってきました

車中泊の予定なのでおやじの車の出番となるが、
ほぼ一年は長距離走行していないだけに、今一つ信用ならない
エンジンオイル、クーラント、バッテリー補充液、水、ブースター、パンク修理キットフル装備で出動
 燃料満タンで5:30に東名阪に乗って順調に御在所SAへ、ここで朝食を済ませ、一路名阪国道へと緊急車両を走らせる
車は順調、アクセルに足さえ乗せていれば、高速定速走行は非常に効率的
法定速度+10kmのロングドライブは楽ちんそのもの、市内リッター5kmの車とは思えない

名阪国道に入り、この車にとって試練が訪れる、南在家ICから加太トンネル間で事故通行止め
前も後ろも大型貨物がピタッと止まって動かない、視界もない

減らなかった燃料計は動き出す、おまけに路肩を走る車まで現れる
やばいぞかみさん、う回路検索「近くにICがあるからそこで降りて」
・・・・・と言われても前が見えない、また路肩を走る車が前どうなってるの?

「降りて見ようか?」危ないからそれはダメ、今度動いたら思いっきり車間を取るから
30分待って少し動いた、視界が開け見えたのはものの5m先に久我IC降り口が・・・・・
なるほど、だから路肩走ったのね

山道を走り伊賀上野を目指す、時折見える国道は相変わらず止まったまま
程なく国道に復帰、そこから先は至って順調に西名阪、京奈和自動車道経由で世界遺産高野山の金剛峰寺前第2駐車場に10:00到着、燃料計は半分いっていない、無給油で帰れそうだ
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金剛峰寺前第2駐車場
さて少し予定が遅れたが早速高野山第一日目、まずは高野山総門を目指す
その前にエアーベットとシュラフをセッティングと
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移動の過程で見かける町石

駐車場から北へ
既に色付き始めた紅葉を眺めつつ、茶屋で買い求めた焼き餅を摘まみながらの歩きは鈍い
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歩く事20分弱、緩やかに登った長い坂の頂、朱に彩られた巨大な門が聳える
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金剛峯寺大門」
高野山のシンボル総門「大門」に到着、仰ぎ見るその大きさに圧倒される両脇の金剛力士像も大きさ、力強さともに門に相応しい

高野山に入り意外に感じた事は圧倒的に海外からの旅行客が多くここ大門もフランス語、英語、ポルトガル語が飛び交う
ここから一旦街中に戻ります、総門から徒歩10分弱で中門に到着
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「中門」
かみさんは既にお参りを済ませ御朱印の列へ私は国宝の金剛峯寺不動堂含め伽藍の全て見て回る
それにしても、これだけの建造物、この山奥によくぞ作ったものだ
弘法大師が唐より帰国する際に、真言密教を広めるにふさわしい場所を求めるため、明州の浜から日本に向けて三鈷杵を投げたところ、雲に乗って日本へ向けて飛んで行ったとされます
帰国後、弘法大師が高野近辺に訪れたところ、夜な夜な光を放つ松があり、そこには自らが唐より投げた三鈷杵が引っかかっていたそうです
これをもって、弘法大師はこの地が密教をひろめるに相応しい場所であると決めたとされます
その松は三鈷杵と同じく三葉の松、縁起物でお守りとして持ちかえるそうです
確かに三葉の松を見つける事が出来ました、お守りとして夫婦で持ち帰らせて頂く事に
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金剛峯寺
赤い根本大塔から普通に歩けば徒歩5分程の所派手な色彩もないので「地味~」な印象を持たれるかも知れませんね
真言宗の総本山、檜皮葺の落ち着いた建物と棟に設けられた天水桶シックで力強いモチーフの破風飾り、石庭「蟠龍庭」、襖絵どれもこれも見応えがある

高野郵便局に程近い「花菱」で精進料理の昼食を取る事に
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「花菱」
上品な味付けの精進料理を堪能した後は再び歩き出す
我家は基本歩きます、バスの移動も容易にできるのでその方が楽ちんかと
食後は花菱から歩いて5分程の5つ世界遺産登録されている内のひとつ「金剛三昧院」へ
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「金剛三昧院」
高野山にある国宝建立物2つの内の1つで、ここの多宝塔は、国内2番目に古いもので北条政子の夫・源頼朝と息子・実朝の菩提を弔うために建立され、塔内部には運慶の作と言われる仏像が納められると云われます境内は石楠花、桜と植えられており、花の時期には彩を添える事でしょう
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「苅萱堂」
金剛三昧院から県道53号線に戻り、奥ノ院方向へ15分程歩いた右側に建ちます
右隣りの密蔵院の堂的な建物で堂内には苅萱上人と石童丸の悲話がストーリー仕立てで描かれています
「苅萱堂」で御朱印を頂いた様ですが、堂のお坊さんの商人魂が妙に違和感と印象に残ります
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「密蔵院」
苅萱堂の右隣り、静かで落ち着いた印象が残ります

それにしても、どの寺に行っても駐車場に止まる名車の多い事

さて、今度の目的地は少し歩き応えがあるぞ、ここ「苅萱堂」から来た道を戻ります
普賢院を右に見ながら交番の前を左折、普通に歩けば20分程の「女人堂」に向かいます
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「女人堂」
かみさんには悪いが、自分の道草が多いせいで40分程かかり到着
長い上り坂の頂に巨大な常夜灯、既に灯りが入っています
高野山の北西入口に位置する不動口に建つ「女人堂」は1千年余り女人禁制の高野山の七つの入口に各々建てられていたそうです
現存する「女人堂」はここ一箇所のみ、昔はここから先の女性の入山は許されなかった、謂わば女性専用宿坊的な位置付け
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金剛峯寺「金輪塔」
女人堂からの帰りの道沿いにあります
1834年(天保5)に再建、檜皮葺のこの多宝塔の内部には本尊に金輪仏頂尊を祀る、それ故に金輪塔と呼ばれるようです
上回廊を持つ多宝塔で組み木の美しさ、軒下の垂木が檜皮葺の屋根と相まって、華やかさはないけれど、素朴で美しい塔です
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駐車場に戻った時にはとっぷりと陽は落ちる
お寺は意外に門が閉ざされるのが早い、燈籠や提灯には火が灯り、昼間とは違う表情となる

「みやさん」
提灯とくれば、地元の赤提灯で晩御飯、人気店のようで満席、内部の写真は遠慮しましたが
鳥が自慢の様で、焼き鳥、鳥皮などは腰のある肉質でボリュームもあり美味しかったですよ
山のような短冊には和洋折衷なんでもあり
価格もリーズナブルで全てがボリュームたっぷり、美味しいお店です
二人で飲んで食べて4,000円でお釣りが来た、驚きの赤提灯
それにしても、気持ちとは裏腹にそれ程食べれない事に歳を感じる
地元にあれば・・・・・

ほろ酔い気分で車に戻ります、星空は綺麗で風は秋を感じます
総歩数 約2万歩
般若湯で乾杯し眠りにつく