昭和区広路通 「山王通り三体の石仏」

名古屋市昭和区広路通5丁目
と言うより、山王通りを挟み昭和警察署の向かいと言った方が早いのかも

いつからここにあったのでしょう?
駐車場の入口に作られた小さな瓦葺のお堂があります
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たまたま渋滞に巻き込まれ車の流れが止まった時の事
駐車場の敷地に小さなお堂がある事に気付き、その後も気にはなっていました
漸く間近に見る事が出来ました
これ、左の駐車場への入口なのですが、恰も出入りの車を横で見守るかの如く佇んでいます
この位置からだと正体は全く分かりません
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正面に来て初めてお堂である事が分かります
お堂の内部には三体の石仏が祀られています、前には生花が手向けられています
とても小さなお堂ですが、ここを起点とした地域コミュニティーが生きているようです
由緒書きがあるはずもなく、調べてみても手掛かりはありません

昭和警察署のある周辺は以前「川名南城跡」があり、当初は道路の反対側から北を向いて祀られていたようです、昭和に入り拡張された現在のこの場所に移されて来たようです
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堂内の三体の石仏
左の頬杖をついている姿は如意輪観音、右側に「西国坂東秩父百ヶ所」と刻まれています
右は三鈷杵を持つ弘法大師でしょうか、「四国八十八ヶ所」と読み取れます
中央の石仏の左に「天明五乙巳四月廿四日」(1785年天明5)、右には「左あつた道」と刻まれているように見えます
以前のこの辺りは熱田さんを目指す宮参り道でした、参拝者の道標として祀られたものでしょう
何れも穏やかな表情をしているのが印象的です

西陽の差し込む覆い屋根の下、天王通りを行き交う車を見つめています

この周辺の飯田街道沿いにはこうしたお堂、馬頭観音に出逢う事ができます
その他に​川原神社​、​川名観音静心堂​等、見所は多いのですが駐車場には困ります
歩いて見て回るのがお奨めです

住所 / 名古屋市昭和区広路通5丁目15-2
アクセス / ​市営地下鉄鶴舞線「川名」下車、西へ徒歩5分程