津島市界隈 #9 『興禅寺』

朝夕の風に秋を感じる様になってきました
秋といえば祭りの季節でもあります
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津島市内を東西に走る天王通、多くの山車や祭車が曳かれる津島秋祭りも間もなくです
天王通りの南に並行する県道68号線、今市場2と今市場3交差点の間に位置する宝珠山興禅寺
こちらは津島十九ヶ寺霊場の5番札所、海東西新四国八十八ヶ所霊場の寺でもあります

道路に設けられた寺号標から山門までは遮るものがなく伽藍全体が見渡せます
参道の西側は空き地になっています、雑草も生えていない事から最近整地されたのでしょう
とても開放的な印象があります
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コンクリート作りの山門
その右に祠と左に黒い建物が建っています
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山門左の観世音菩薩と刻まれた石柱と津島市の史跡案内板が建っています
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山門右の祠、中には角の取れた地蔵が一体祀られていました
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山門左の黒い建物は山車の収納庫の様です、小中切宮車と書かれています
10月に行われる津島秋祭りで曳かれる小中切の山車がここに保管されているようです
建造は1798年(寛政10)頃ではないかと云われています
前後に唐破風、左右にむくり破風を設えた特徴のある山車
からくりも山車の上の神官が、住吉明神の社殿に姿を変え、再び神官に戻る仕掛けとか
今年も10月6・7日(土・日)に行われます

左のガラス戸の小部屋の中には一里塚稲荷大明神の提灯が吊られ、正面にお狐様と鏡が祀られています
赤い鳥居は見当たりません
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海東古禅林と書かれた山門扁額、山門の扉から続く石畳の先に瓦葺の本堂が見えます
庭は良く剪定され整った印象を受けます
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本堂右の寺務所と庫裏
右に手水鉢があり、長い立派な髭を持つ龍がいますが当日はお休みのようでした
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境内西側から本堂、庫裏を眺める
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本堂全景
いつ再建されたものかよくわかりませんが、コンクリート造りの立派な建物です
本堂に掲げられる興禅寺扁額も新しいものです

興禅寺 
宗派 /  曹洞宗
創建 /  1396年(応永3)万山喜一和尚により七堂伽藍を備える霊場とされた
    1579年の天正地震で被災し現在地に移転、津島天王社(津島神社)の筆頭社家(代々神職を務め
            る家)の堀田右馬太夫家の菩提寺として知られます
    津島天王社(津島神社)の所蔵していた牛頭天王像(指定文化財)は神仏分離によりここ興禅寺が
            引き受け所蔵しています
本尊 / 薬師如来 
住所 /  愛知県津島市市場町3-22
アクセス / ​名鉄尾西線「津島」下車 西へ5分程
津島秋祭り / ​津島市観光協会祭り案内

2018/06/15撮影