「川澄地蔵」

みやみち地蔵から塩付街道を南に150m程歩いた民家の駐車場脇に小さなお堂があります
フェンスの陰になり直前まで来ないと分かり難いかもしれません
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見落としたら、みや道地蔵方向に振り返って眺めて下さい
右側に真新しい四角い白い箱の様なお堂が見えるはずです
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一見するとお堂には見えません、両サイドか半透明で外光が入り込み明るくモダンなお堂です
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外光が入り込み、中に祀られた三体の地蔵が良く見えます
左から、馬頭観音、川澄地蔵、子安地蔵とならびます
中央の川澄地蔵は尾張藩士の川澄平吉が先祖供養のために祀ったのが始まりと云われます
長い歴史の尾張藩、いつ頃祀られたものなのかは不明です

これらの地蔵は、以前は各々別の場所に祀られていた物のようです
区画整理などで行き場を失ったものが、住人の厚意により引き取られ、敷地にお堂を建て祀られたものと聞きます
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みやみち地蔵同様に黄色の前掛けと赤い帽子を着せてもらい綺麗に手入れされています
街道は塩を乗せて行き交う馬や旅人で賑わった当時から、車や自転車、ここに住まう人々に様変わりしたけれど、この街道の移り変わりを見守り続け、今では本来の役割を終えたのかもしれないけれど
安住の地を得てここで今も見守ってくれています
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名古屋市立大学病院の東側の塀には、この道を通る人々に謂れを伝える案内板が掲げられています
一見すると市教育委員会の案内板の様に見えますが、塩付街道保存会の方々により作成されたもの
後世に語り継ぐ良い取り組みだと思います

我々には神社仏閣以上に身近な存在がお地蔵様です
通りすがりに御見掛けした際には、是非とも立ち止まり拝んでください
これからも歩道の傍らでずっと見守ってくれるはずです

川澄地蔵
住所 / 名古屋市昭和区塩付通7丁目
アクセス / ​市営地下鉄桜通線「桜山」下車、東へ10分程​