「石神白竜大王社」名古屋市緑区大高町石神

田中の​神明社から坂を上り大高小学校の三叉路を右に折れ、下り切った交差点を左に再び上っていきます
神明社からここまで徒歩10分程でしょうか
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丘陵地の中腹に大きな楠の大木と桜の古木のある丘陵地が現れます
頂きには白い幟がたなびいています、「石神白竜大王社」到着です、このあたりの地名も石神です
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丘陵地の中ほどに神明鳥居を構え、左に社号標、奥に大小の社が見えます
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鳥居に掲げられた社号扁額
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鳥居をくぐり境内へ
左手に山が迫り、その一部を造成し作られた境内は広くはないものの、正面から右手にかけて石神を見下ろす高台になっていて開放感がありますが周囲に塀はなく、あるのは幟だけ端に立つと転げ落ちる恐怖感が漂う、境内右手に手水舎、手水鉢が設けられています
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正面に大ぶりの社が石神白竜大王、その左手に祀られている石は御塚ノ石、左手の小さな社は不明

昔この地に塚があり、そこには蛇が住んでいたと伝わる、塚の土や樹木を構うと「たたり」があり
村民が白竜さんを祀り鎮めたといういい伝えがある
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石神白竜大王社
祭神 / 石神白竜大王
創建 / 不明
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御塚ノ石は個人で保存されていたものらしいが、社殿建立時にこちらに献納された様です
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石神ノ碑(左)と塞ぎ石(右)
境内整地の際に地中から見つけられたものと言われる、右の石碑には「埋もれたる神の碑出て時雨かな」の句が記されている
近くに6世紀後半の古墳「石神遺跡」があったが、市の発掘調査で石室の跡地に室町時代の石神祭祀遺跡の存在が判明、調査以前に石室の一部が境内の立石、止石として使われたのではないかと言われる
大高には「石神遺跡」の他に複数の古墳が線の様に点在しているので不思議な事でもない
次に訪れる氷上姉子神社の境外末社「朝苧社」もそうであるように、石神遺跡も所縁があったのかも知れません
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境内の由緒書き
石神白龍大王社
「この神社は氷上姉子神社に関係した神様と伝えられていましたが内容は定かではなく、久しく荒廃していました。
昭和26年1月近隣住民有志で御嶽講先達にお伺いをたてたところ、この地の神はおよそ1500年前に遡る「石神と白龍の二神からなる石神白龍大王である」とのおつげをうけました。
それをふまえ翌昭和27年1月25日社殿などが建立され、当地に再祀されたのであります。
以来この神社は地域の人々を中心に無病息災を願って崇敬参拝されてきました。
年中行事としては毎年4月第一日曜日に例大祭、大晦日から元日にかけては越年祭りがとり行われています。
これらの祭事や日常の管理などは近隣有志の方々によって行われています。大高歴史の会」
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傾斜地に根を下ろす桜も間もなく石神白龍神社に彩を与えてくれるでしょう
2019/02/24

次は神社の前の坂をあと少し上り、春江院方向から朝苧社を目指します
石神白龍大王社
住所 / 名古屋市緑区大高町石神3
アクセス / ​JR東海道本線「大高」下車、田中の神明社経由で徒歩20分程