『齋山稲荷社』 齋山古墳の頂から氏子達を見守る

齋山稲荷社
氷上姉子神社が鎮座する火高山と尾根続きで南に廻間池を見下ろす眺望の良い高台に鎮座する
以前紹介した小堂から南へ徒歩10分程に位置します
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大高の街は細い道が入り組んでいて、車で寺社巡りを考えるのは避けた方が賢明です
廻間池の北側から未舗装の小路が高台へと続きます
竹林を右手に見て登りきると右手に赤い鳥居と玉垣が見えて来ます
高台から眺める周囲の景観は宅地開発が進み里山の面影は残っていません
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頂から右手に小路が伸びその先の左側に『齋山稲荷社』が鎮座します
石垣が積まれ、こんもりと盛られた小山に社殿があります

この周辺には古墳が点在し、ここから西には三ツ屋古墳があります
ここ齋山稲荷社も齋山古墳と言う前方後円墳の上に鎮座しています、一部は削られ古墳の原型は留めていないものの、円筒形及び朝顔形埴輪片が見つかっているようです
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齋山稲荷社全景
社殿は随分と傷みも目立ちますが、朱も鮮やかな玉垣など手入れはされているようです
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鳥居と拝殿に掲げられた扁額
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社殿を覆うように杜が包み込み、本殿は石が小高く積まれた上に祀られています
この地形に古墳の名残りを感じる事ができます
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本殿前の狛狐、右の狐は痛々しが漂う
もう少し杜を間引くと陽射しも風通しも良くなり、薄暗い印象も無くなるのだろうが
拝殿横から本殿、見上げる程の高低差があります


齋山稲荷社
創建 / 1641年(寛永18)
宮司の山口長兵衛垂応が倉稲魂命を祀った事が始まりとされ、元禄年間(1688~1704)に社殿が造営されたと云われます
祭神 / 倉稲魂命日本武尊命、宮簀媛命の三柱が祀られています
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齋山稲荷社の鳥居前に「奥ノ院道」と彫られた石標があり、その先は稲荷社社務所の横から一旦下り、左に伸びていますが目の前に赤い鳥居と社が三つ視界に入ります
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境内の北側に祀られた社、詳細は分かりませんでした
ここから右に裏参道?が伸びていますが現在は荒れていてお勧めしません
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裏参道から見た齋山稲荷社全景
こうして見ると古墳の面影が漂います
齋山の頂から変貌を続ける街並みを見続ける齋山稲荷社です
2019/03/05

住所 / 名古屋市緑区大高町斎山46
アクセス / ​名鉄常滑線「名和」駅下車、東へ20分