新緑の美しい時期を迎えた関市「日龍峯寺・関善光寺・春日神社」を訪れてきました

2019/04/25
GWの混雑を避けて関市方面の神社仏閣を巡ってきました
名古屋発8:10、下道走って関を目指しました
第一の訪問地「日龍峯寺」駐車場へ10:30到着
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駐車場から本堂へショートカットできますが、一旦下って趣のある仁王門から石段を登り本堂へ向かいました
山々の木々は鮮やかな新緑が芽生え一番鮮やかな時期を迎えています
雨も上がりしっとりとした新緑が眼にしみる
仁王門の仁王像、天井絵もすばらしいものがあります
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仁王門からゆっくり登って15分程
海抜283mの高沢山山頂の急斜面に新緑に包まれて建つ本堂が見えて来ます
岐阜県では最古の寺として以前から知られています
ここは以前TVで紹介されてから特に認知度が上がった寺です
本堂のこの作りは清水の舞台同様の舞台造り、清水寺に似ていることから「美濃清水」とも呼ばれています
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本堂右の「籠堂」傾斜地の岩上に浮いています
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本堂からの眺め
雨後の霞がかかった山々、新緑が見頃を迎えています
この寺の創建は古く、仁徳天皇(313~399)に遡ります
当時美濃国日本書紀に記された両面宿儺という豪族がいた、彼はこの地で住民を苦しめていた龍神を退治し、龍神の住んでいた高沢山に祠を建てたのが始まりとされる
後の鎌倉時代北条政子がこの寺で雨乞いの祈願を行ったことから再興されたと伝えられています
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本堂の境内から右に続く石畳を登ると左側に多宝塔が見えて来ます
応仁・文明の乱(1467~1487年)で多宝塔以外の伽藍を焼失し、後に随時再建されていきますが
この多宝塔は北条政子が再興した当時のものです
塔の屋根からは水蒸気が立ち上り神々しさが漂います
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大日山日龍峯寺
創建 / 五世紀前半と伝わる
宗派 / 高野山真言宗
本尊 / 千手千眼観世音菩薩
住所 / 岐阜県関市下之保4585
日龍峯寺HP ​ 

第二の訪問地関善光寺へ向かいます
駐車場へは12蒔を少し過ぎたくらいに到着
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善光寺は正式には「妙祐山宗休寺」、天台宗の寺院で安桜山の麓に鎮座します
駐車場から脇に積まれた石垣、その上に聳える本堂は城の様でもあります
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本堂に向かう石段の両脇では美しい青もみじが迎えてくれました
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1798年(寛政10年)、宗休寺で信州善光寺の諸国巡行開帳が行なわれ、これが縁となり、善光寺如来を安置、善光寺を模した本堂や戒壇が建てられ、1818年(文政元年)建立されたものと伝わる
境内の眺め、左が本堂で卍戒壇は日本でただ一つと云われます、右は大仏殿(旧本殿)
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境内の入口にある「大日堂」内部には宝冠大日如来が安置されています
500年程前に鋳造された仏像でそのポーズが一時有名になりました、それ以降訪れる参拝客は増えたと云われます
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本堂の卍戒壇
戒壇巡り(胎内巡り)は全国54寺あると言われていますが、卍字型の戒壇巡りは宗休寺だけのもの
暗闇の長さは人が亡くなってから成仏するまでの49日になぞられ49mあるとも云われます
僧侶の修行の場として作られたと云われます
外光の閉ざされた戒壇から外の明かりが見えた時は、当たり前の様に見える事の有難さを感じます
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境内の上には鐘楼があり更に上に参道が伸び、行きつく先は安桜山山頂
更に尾根沿いにトレッキングコースも整備されいます
山頂からは関の街並みが眼下に広がりなかなか眺めはいい
かみさんに鐘楼見てくるから待っててと言い残しここまで来てしまった・・・・・当然携帯が鳴る
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善光寺
山号・寺号 妙祐山宗休寺
創建 / 1753年(宝暦3)
宗派 / 天台宗安楽律法流の寺院
本尊 / 阿弥陀如来
住所 / 岐阜県関市西日吉町35
妙祐山宗休寺HP

下山?したのが13:00、次は昼ごはん
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このあたりでは人気店との事でかみさんがコースに入れ込んでくれた「麺屋白神」
おやじは写真の大盛り海老そば、かみさんは軟骨玉子えびそばを注文
秋田産魚醤や富山県白海老を使ったとろみのあるコッテリ系スープでほんのりエビの香りが漂う
麺はもっちりした中太麺で麺大盛り無料、一口雑炊も無料(昼間のみ)
おいしいですね
個人的な感想は海老は海老だけの方がいいのかなぁ
かみさんは肉で、おっさんは麺でお腹いっぱい
エビを使用しているので甲殻類アレルギーの方は避けて下さい
麺屋 白神
住所 / 岐阜県関市巾2-144-6
定休日 / 月曜、第三火曜

本日最後の訪問地は春日神
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関と言えば刃物の町
関川の傍らに建つ関鍛冶伝承館
春日神社に隣接するので参拝前に訪れたところ、火曜定休のはずだが駐車場は閉鎖され休み?
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春日神社に参拝です
二ノ鳥居の先に能殿が見えます
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能殿と脇参道方向の眺め
例祭には、古典芸能「童子夜行」がここで奉納されます
この例祭に使用される能装束類は重要文化財に指定されており、普段は神宝殿で保管されていますが
毎年10月第2日曜日の刃物まつりなどで特別公開されている様です
現在の能殿は伊勢湾台風で被災後再建されたもののようです
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社殿全景
拝殿奥に見える本殿の屋根はシートで覆われ修復作業中の様です
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拝殿全景
鎌倉時代に大和の国から鍛冶刀工が関に移り住んだ
1288年(正応元年)大和鍛冶の出身者により奈良の春日大明神を勧請し、関鍛冶の守護神とし創建したのが始まりと云われています
後に刀工孫六兼元(関の孫六)等により関の刀鍛冶が日本全国に知られることとなった
以降例祭が盛んになり、1433年(永享5)初代孫六兼幸が願主となって同地に再建されたようです
左右に境内社が祀られています、境内には他に関稲荷大明神が鎮座します

春日神
創建 / 1288年(正応元年))
祭神 / 天児屋根命(アメノコヤネノミコト)
住所 / 岐阜県関市南春日町1

今回車で訪れた​ルート​です、のんびり廻って名古屋到着は16:30でした
連休を避け訪れた関、山々の新緑や山藤がとても綺麗な時期を迎えています